「Illustratorで横断幕のデータを作ったけれど、このまま入稿して大丈夫?」「完全データと言われても、何をすればいいのか分からない」とお悩みではありませんか?

横断幕は大きく印刷するため、画面上ではきれいに見えていたデータでも、サイズや色、文字の設定によっては思いどおりに仕上がらないことがあります。データに不備があると再入稿が必要になり、そのぶん発送予定日も後ろにずれてしまいます。

この記事では、横断幕を自分で作ったデータで注文するときに入稿前に確認したいポイントをチェックリスト形式で解説します。PhotoshopやCanvaで作る場合の注意点や、よくあるデータ不備の対処法もご紹介しますので、ぜひ入稿前の最終確認にお役立てください。

横断幕の自動見積もり
目次

横断幕の入稿でいう「完全データ」とは?

まずは、印刷会社がよく使う「完全データ」という言葉の意味と、アドマクで受け付けているデータの種類を確認しておきましょう。

そのまま印刷に使えるデータのこと

完全データとは、印刷会社が手を加えなくても、そのまま印刷に進めるデータのことです。サイズが注文どおりで、文字や画像、色の設定が印刷向けに整っている状態を指します。

アドマクでは、ご自身でデータを作成される場合は原則としてIllustratorの完全データでの入稿をお願いしています。入稿いただいたデータはそのまま印刷できるかを確認し、問題がなければすぐに制作に入ります。

アドマクで受け付けているファイル形式

ファイルの種類扱いポイント
Illustrator(.ai)・PDF取り扱い可能文字はアウトライン化が必要
Photoshop(.psd)条件付きで対応原寸・十分な解像度・文字のラスタライズ・画像の埋め込みが条件
Word・Excel・PowerPointデザイン作成が必要そのままでは印刷用データとして使えないため、無料デザインで完全データを作成

※2026年10月時点のアドマク「入稿データの作成方法」より。

パワーポイントやWordで作ったデザインを横断幕にしたい場合は、パワーポイントやWordで横断幕は作れる?で詳しく解説しています。

不備があると発送日がずれる

入稿データに不備があった場合は、アドマクからメールでご連絡し、修正したデータを再入稿していただきます。アドマクでは「データに問題がなく、15時までに入金が確認できた日」が受付日となり、受付日から5営業日以内に発送します。つまり、再入稿になると受付日が後ろにずれ、そのぶん発送予定日も遅くなります。使用日が決まっている場合ほど、入稿前のチェックが大切です。

入稿前に確認したいチェックリスト10項目

Illustratorで横断幕のデータを作ったら、入稿前に次の10項目を確認しましょう。

No.チェック項目確認する内容
1サイズ注文サイズの原寸(大きすぎる場合は1/10や1/2の縮尺)
2縦横比縮尺で作った場合も、注文サイズと同じ比率になっているか
3塗り足し背景を仕上がりの外側へ1cm広げているか
4カラーモードCMYKで作成しているか
5文字すべてアウトライン化しているか
6画像の解像度写真は実寸で100〜150dpi程度あるか
7画像の配置埋め込んでいるか(リンクの場合は画像も一緒に入稿)
8加工部分の余白大事な文字やロゴを、ハトメや縫製部分から離しているか
9複雑な効果透明・ドロップシャドウなどはラスタライズしているか
10文字の大きさ見る距離から読める大きさになっているか

サイズは原寸、塗り足しは1cm

入稿データは、注文サイズの原寸で作成するのが基本です。縦90×横360cmの横断幕なら、アートボードも90×360cmにします。サイズが大きすぎてパソコンで扱いにくい場合は、「10分の1」「2分の1」などの縮尺で作成しても構いません。縮尺で作る場合は、縦横の比率が注文サイズと同じになっているかを必ず確認しましょう。

また、印刷後に断裁するときにわずかなズレが出ることがあるため、背景の色や写真は仕上がりサイズより1cm外側まで広げておく「塗り足し」が必要です。10分の1で作る場合は0.1cmの塗り足しになります。塗り足しがないと、ズレたときに端に白いフチが出てしまうおそれがあります。

なお、自動見積もりから注文する横断幕は1cm単位でサイズを指定できるため、テンプレートは用意していません。フライングバナーなどサイズが決まっている商品は、各商品ページにテンプレートがあります。

カラーモードはCMYKで作る

パソコンやスマートフォンの画面は「RGB」、印刷は「CMYK」という色の仕組みで表現されています。RGBのほうが表現できる色が多いため、RGBのデータを印刷すると、特に鮮やかな色が少しくすんだり、暗く見えたりします。入稿データは必ずCMYKで作成しましょう。

RGBのまま入稿された場合は、アドマクでCMYKに変換して印刷しますが、色味の調整は行っていません。また、データ内でDICやPANTONEなどの特色(スポットカラー)は使えないため、CMYKの色に置き換えておきましょう。仕上がりの色が心配な場合は、カラーチャートを印刷した無料の生地サンプルで色味を確認できます。

文字は必ずアウトライン化する

アウトライン化とは、文字のデータを図形に変換する作業です。アウトライン化をしないまま入稿すると、アドマクにないフォントだった場合に別のフォントに置き換わってしまいます。

入稿前に、Illustratorの「書式」メニューにある「フォントの検索と置換」を開いてみましょう。「ドキュメントフォント」の欄に何も表示されなければOKです。フォント名が表示される場合は、アウトライン化されていない文字が残っています。なお、アウトライン化すると文字の修正ができなくなるため、アウトライン化する前のデータも別に保存しておくと安心です。

写真は実寸で100〜150dpi、埋め込みで入稿

写真や画像は、実寸で100〜150dpi程度の解像度を目安にしてください。画面上ではきれいに見えていても、解像度が低いと印刷したときにモザイクのように粗くなってしまいます。ホームページから保存した画像やスクリーンショットは、横断幕の大きさに引き伸ばすと粗くなりやすいため注意しましょう。

画像は解像度を確認したうえで、データに「埋め込み」をしてから入稿します。リンク配置のまま入稿する場合は、印刷用データと使用している画像データをすべてまとめて入稿してください。

ハトメや縫製部分には大事な文字を置かない

ハトメ(ひもを通す金属の穴)や袋縫いなどの加工をすると、端の部分に穴が開いたり、縫い目や袋になったりします。そこに文字やロゴがかかると見えにくくなるため、加工に合わせて、大事な文字やロゴを仕上がりラインより内側に配置しましょう。

加工の種類大事な文字・ロゴを置く位置
ハトメ仕上がりラインより4cm内側
折り返し補強仕上がりラインより4.5cm内側
ロープ縫込み補強仕上がりラインより4.5cm内側
袋縫い仕上がりラインより5cm内側
袋縫い+ハトメ仕上がりラインより9cm内側

※2026年10月時点のアドマク「加工について」より。ハトメ・折り返し補強・袋縫いなどの基本加工は無料です。

透明や影などの効果はラスタライズしておく

パスの多い複雑なデータや、不透明度・ドロップシャドウなどの効果を多く使ったデータは、印刷時に色が変わったり、一部が抜けたりするトラブルにつながることがあります。こうした部分は、ラスタライズ(画像に変換)しておくと防げます。

また、横断幕は離れた場所から見ることが多いため、文字の大きさも大切です。見る距離に合わせた文字サイズの目安は、横断幕の文字の大きさの決め方で解説しています。

PhotoshopやCanvaで作る場合の注意点

Illustrator以外のソフトでデータを作る場合は、次の点に注意しましょう。

Photoshopは「原寸・高解像度」が条件

Photoshopのデータ(.psd)は、次の4つの条件を満たしていれば対応できます。

  • 原寸サイズで作成している
  • 解像度が十分にある(100〜150dpi以上)
  • 文字がラスタライズされている
  • 画像が埋め込まれている

低解像度の画像やスクリーンショットをもとにしたデータは、きれいに印刷することが難しくなります。

Canvaは同じ縦横比で作り、PDFで保存

Canvaで作成できるサイズには上限があり、1辺は最大211cmまでです。それより大きい横断幕を作る場合は、縦横比が同じで、なるべく大きいサイズで作成します。たとえば縦100×横400cmの幕なら、Canvaでは縦50×横200cmで作成します(Canvaの場合、塗り足しは不要です)。ハトメや折り返し補強を付ける場合は、縮尺に気をつけて大事な文字やロゴを4cm内側に配置しましょう。

保存するときは、ファイルの種類で「PDF(印刷)」を選び、「PDFのフラット化」にチェックを入れます。有料版の場合は、カラープロファイルを「CMYK」にしてダウンロードしてください。無料版はRGBでの保存になるため、アドマクでCMYKに変換して印刷します。その際、明るく鮮やかな色は少しくすんだ仕上がりになります。

よくあるデータ不備と対処法

ここでは、横断幕の入稿でよくあるトラブルと、その対処法をご紹介します。

「画面で見た色より暗い」

RGBで作ったデータを印刷すると、鮮やかな色ほどくすんで見えます。これは画面と印刷の色の仕組みが違うためで、データの不具合ではありません。最初からCMYKで作成し、色をしっかり合わせたい場合は、ご依頼時にDICカラーの番号で色を指定する方法もあります。また、生地によっても発色は変わり、たとえば遮光ツイルは生地がやや暗い白色のため、落ち着いた色合いに仕上がります。

「フォントが変わってしまった」

文字のアウトライン化を忘れると起こるトラブルです。入稿前に「フォントの検索と置換」で、アウトライン化されていない文字が残っていないかを確認しましょう。

「AIで作った画像の縦横比が合わない」

ChatGPTなどの生成AIで作った画像は、縦横比が横断幕のサイズと合っていなかったり、解像度が足りなかったりすることがよくあります。AIで作った画像を使う場合の注意点や上手な入稿方法は、ChatGPTなどAIで横断幕のデザインを作るときの注意点で詳しく解説しています。

作りたい横断幕の値段は、サイズと生地を選ぶだけで自動見積もりですぐに確認できます。「このデータで入稿して大丈夫?」「どこを直せばいいか分からない」といった場合も、お問い合わせやLINEからお気軽にご相談ください。

データ作りが難しいときは無料デザインを活用

「Illustratorを持っていない」「完全データを作る自信がない」という場合は、無理に自分で作る必要はありません。

原案があれば、印刷用データを無料で作成

アドマクでは、デザイン無料で印刷用データの作成を代行しています。手書きのイラストや、Excel・Word・パワーポイントで作ったレイアウトを原案としてお送りいただければ、デザイナーが完全データを作成します。デザインや色数によって値段が変わることもありません。

無料デザインは、お客様の原案をデータにするサービスです。一からデザインを提案するものではないため、デザイン依頼書に色・文章・フォントなどをできるだけ細かくご記入ください。修正は3回まで、フォントはアドマクで用意のあるものから選んでいただきます。ロゴや校章などのデータがなく、画像からトレースが必要な場合は別途3,000円(税込)がかかるため、元のロゴデータ(Illustratorなど)があれば一緒にご用意いただくとトレース代がかかりません。なお、有料の画像素材が必要な場合や複雑な構成の場合は、無料デザインの対象外となります。

注文から入稿・発送までの流れ

完全データを入稿する場合も、無料デザインを依頼する場合も、まずはWebサイトからご注文いただき、注文完了後に表示される入稿画面からデータまたはデザイン依頼書をアップロードします。無料デザインの場合は、通常ご依頼の当日か翌日にデザイン案をご提案しています。

データが確定し、15時までに入金が確認できた日が受付日となり、受付日から5営業日以内に発送します。発送後は、国内製作の商品は翌日〜3日程度、海外製作の商品は4〜7日程度で到着します。使う日の2週間前ごろまでに受付が完了するように、余裕をもってデータを準備しましょう。

「イベントまで時間がない」という場合も、事前にご相談いただければ最短翌日出荷で対応できる場合があります。ご注文の前に短期制作相談窓口から、サイズ・生地・お届け希望日をお知らせください。お電話(03-6805-6625/平日10:00〜17:30)やLINEでもご相談いただけます。

また、同じデザインで何枚も作る場合や、横断幕とのぼり旗など複数の種類をまとめて注文する場合は、価格のご相談を歓迎しています。自動見積もりより安くご提案できる場合がありますので、見積もり依頼からお気軽にお知らせください。

まとめ

横断幕の入稿データは、そのまま印刷に使える「完全データ」で作ることが大切です。原寸(または同じ比率の縮尺)で作り、背景は1cmの塗り足しを付け、カラーモードはCMYK、文字はすべてアウトライン化しましょう。写真は実寸で100〜150dpi程度にして埋め込み、ハトメや縫製部分には大事な文字を置かないことも忘れずに。不備があると再入稿で発送日が遅れるため、入稿前にチェックリストで確認するのがおすすめです。データ作りが難しい場合は、手書きやパワーポイントの原案から無料でデータを作成できますので、気軽にご相談ください。

アドマクでは横断幕・懸垂幕・旗をデザイン無料で制作しております。入稿データの作成方法や、サイズと生地から費用を自動見積もりもご用意していますので、ぜひご確認ください!

「入稿データに不安がある」「イベントに間に合わせたい」「まとめて注文したい」など、納期や価格のご相談も大歓迎です。短期制作相談窓口・見積もり依頼・LINEからお気軽にお問い合わせください。

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