「デザインソフトは持っていないけれど、パワーポイントやWordなら使える。これで横断幕を作れないだろうか」とお考えではありませんか?

結論からいうと、パワーポイントやWordでも横断幕のデザインを作ることは可能です。ただし、紙に印刷して手作りするのか、布の横断幕を業者に注文するのかによって、作り方や注意点が大きく変わります。

この記事では、パワーポイントやWordで横断幕を作る2つの方法と、それぞれの手順、業者に注文するときに知っておきたいデータの注意点、そしてパワポで作ったレイアウトを無料で印刷用データにしてもらう方法をわかりやすく解説します。

横断幕の自動見積もり
目次

パワーポイントやWordで横断幕を作る2つの方法

パワーポイントやWordを使って横断幕を作る方法は、大きく分けて次の2つです。

方法① 紙に分割印刷して貼り合わせる

作ったデザインをA4やA3の用紙に分割して印刷し、テープやのりで貼り合わせて1枚の横断幕にする方法です。家庭や学校のプリンターで作れるため、費用をほとんどかけずにすぐ用意できるのがメリットです。

方法② パワポで作ったレイアウトをもとに布の横断幕を注文する

パワーポイントやWordで作ったレイアウトを業者に送り、布やターポリンの横断幕として製作してもらう方法です。紙よりも丈夫で見映えがよく、屋外や繰り返しの使用にも耐えられます。

どちらが向いているかは、使う場所や使う回数によって変わります。

比較項目紙に分割印刷布の横断幕を注文
費用用紙・インク代のみ縦60×横180cmのテトロンポンジで7,670円〜
仕上がり用紙の継ぎ目が目立つ継ぎ目のない1枚仕上げ
耐久性破れやすく、雨に弱い丈夫で、屋外でも使える生地を選べる
持ち運び・保管折ると傷みやすいたたんで持ち運べ、繰り返し使える
向いている使い方屋内で1回だけ使う掲示物式典・大会・店舗など、きちんと見せたい場面

※布の横断幕の価格は2026年9月時点のアドマク価格表より(1枚・税込)。

パワーポイントで横断幕のレイアウトを作る手順

紙に印刷する場合も、業者に注文する場合も、まずはパワーポイントでレイアウトを作るところから始めます。ここでは基本的な手順をご紹介します。

手順① スライドのサイズを横断幕の比率に合わせる

「デザイン」タブの「スライドのサイズ」から「ユーザー設定のスライドのサイズ」を選び、幅と高さを横断幕の比率に合わせます。パワーポイントのスライドは最大でも約142cm四方までしか設定できないため、実寸ではなく、縦横の比率をそろえた縮小サイズで作るのがポイントです。

たとえば、縦90×横360cmの横断幕なら縦横比は1:4です。スライドを縦30×横120cmに設定すれば、同じ比率でレイアウトを作れます。

手順② 文字を配置する

テキストボックスで、チーム名や店名、スローガンなどを配置します。横断幕は離れた場所から見ることが多いため、文字はできるだけ大きく、太いフォントを使うのがおすすめです。伝えたいことを詰め込みすぎず、一番伝えたい言葉を目立たせましょう。

手順③ 背景色やロゴ・写真を入れる

背景色は、文字の色とのコントラストがはっきりする組み合わせを選びます。ロゴや写真を入れる場合は、できるだけ解像度の高い元の画像を使いましょう。小さな画像を引き伸ばすと、大きく印刷したときにぼやけてしまいます。

Wordで作る場合

Wordでも、「レイアウト」タブの「サイズ」から「その他の用紙サイズ」を選べば、横長のページを作れます。ただし、Wordで設定できる用紙の大きさは最大でも約56cmまでなので、パワーポイントと同じく比率をそろえた縮小サイズで作りましょう。図形や画像を自由に配置したい場合は、パワーポイントのほうが扱いやすいです。

紙に分割印刷して横断幕を手作りする方法

作ったレイアウトを紙の横断幕にする場合は、1枚のデザインを複数の用紙に分けて印刷する「分割印刷(ポスター印刷)」を使います。

分割印刷の基本的な手順

  1. PDFで保存する:パワーポイントの「ファイル」→「エクスポート」から、デザインをPDF形式で保存します。
  2. 分割印刷の設定をする:PDF閲覧ソフトの印刷画面にある「ポスター」機能や、プリンターの「ポスター印刷」「拡大連写」などの機能を使い、何枚に分けて印刷するかを設定します。
  3. 印刷して貼り合わせる:印刷した用紙の余白を切り取り、裏からテープで貼り合わせます。模造紙や厚紙に貼ると補強になります。

使える機能の名前や設定方法は、お使いのソフトやプリンターによって異なります。詳しくは各メーカーの説明書をご確認ください。

紙の横断幕の注意点

紙の横断幕は手軽な反面、雨や風に弱く、屋外では長く持ちません。また、用紙の枚数が増えるほど継ぎ目がずれやすく、大きなサイズほど仕上がりがきれいに見えにくくなります。

屋外で使う場合や、式典・大会などでしっかり見せたい場合は、布の横断幕がおすすめです。布や段ボールなどを使った手作りの方法は、横断幕を手作りしよう!初心者でも簡単な作り方とアイデア集でも紹介しています。

パワポやWordのデータで布の横断幕を注文するときの注意点

パワーポイントやWordで作ったデザインを布の横断幕にしたい場合は、データの扱いについて知っておきたいポイントがあります。

パワポ・Wordのファイルはそのまま印刷データにならない

横断幕のような大きな印刷物では、一般的にIllustratorなどのデザインソフトで作った「完全データ」での入稿が求められます。パワーポイントやWordのファイルは、大きく印刷すると画像が粗くなったり、フォントや色が意図どおりに再現されなかったりすることがあるためです。

アドマクでも、ご自身でデータを作って入稿される場合はIllustratorの完全データでの入稿をお願いしています。

パワポの色は「RGB」、印刷は「CMYK」。仕上がりが暗く見えることがある

パワーポイントやWordで作ったデザインを印刷して、「画面で見たより色が暗い」「思っていた色と違う」と感じることがあります。これは、画面と印刷では色の表し方がそもそも違うためで、実は非常によくある勘違いです。

項目RGB(画面)CMYK(印刷)
色の作り方赤・緑・青の「光」を重ねて色を出すシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの「インク」を重ねて色を出す
使われる場面パソコン・スマホの画面、パワポ・Word横断幕・ポスターなどの印刷物
表現できる色光なので明るく鮮やかな色まで表現できるRGBより表現できる色の範囲がせまい

パワーポイントやWordは、画面用のRGBで色を扱います。一方、横断幕などの印刷はCMYKのインクで色を表現するため、画面でしか出せない明るく鮮やかな色は、印刷すると少しくすんだり暗く見えたりします。特に、蛍光色のような鮮やかな青・緑・ピンク・オレンジは差が出やすい色です。

また、同じデータでも生地によって発色は変わります。たとえば遮光ツイルは生地自体がやや暗い白色のため、落ち着いた色合いに仕上がります。

色の仕上がりが心配な場合は、次の方法がおすすめです。

  • DICカラーで色を指定する:印刷の色見本帳である「DICカラー」の番号で指定すると、イメージに近い色で仕上げやすくなります。
  • 無料の生地サンプルで色味を確認する:アドマクでは、カラーチャートを印刷した無料の生地サンプルをご用意しています。実際の生地に印刷したときの色味を事前に確認できます。
  • 「画面より少し落ち着いた色になる」前提で考える:鮮やかさが重要なデザインは、背景と文字のコントラストをはっきりさせておくと、印刷しても見やすさを保てます。

アドマクならパワポのレイアウトを無料で印刷用データに

「Illustratorは持っていない」という方もご安心ください。アドマクの無料デザインでは、手書きのイラストや、Excel・Word・パワーポイントで作ったレイアウトを原案としてお送りいただければ、デザイナーが無料で印刷用データを作成します。

つまり、パワーポイントで作ったレイアウトは、そのまま「原案」として活用できます。ChatGPTなどのAIで作った画像を使いたい場合は、AIで横断幕のデザインを作るときの注意点で、スムーズに仕上げるための作り方・送り方を紹介しています。デザイン案は通常ご依頼の当日か翌日にメールでご提案し、修正は3回まで無料で対応しています。

無料デザインを依頼するときの流れ

  1. 見積もり・注文:自動見積もりでサイズと生地を選び、注文します。
  2. デザイン依頼書と原案を送る:注文完了後の入稿画面から、デザイン依頼書とパワーポイントなどの原案、使いたい画像をアップロードします。
  3. デザインの確認・修正:メールで届いたデザイン案を確認し、必要があれば修正を依頼します。
  4. 確定・製作・発送:デザインを確定し、15時までに入金が確認できた日を受付日として、5営業日以内に発送します。

なお、無料デザインはお客様の原案をデータにするサービスのため、原案が固まっていない状態でのご依頼はお受けできません。また、ロゴなどのトレースが必要な場合は別途3,000円(税込)がかかります。詳しい条件はデザイン制作についてをご確認ください。

「パワポで作ったレイアウトで注文できるか確認したい」「サイズや生地の相談をしたい」という場合は、お問い合わせやLINEからお気軽にご相談ください。枚数が多い場合や複数の種類をまとめて注文する場合は、見積もり依頼で価格のご相談も承ります。

パワポで横断幕の原案を作るときの5つのコツ

パワーポイントで作った原案をもとに横断幕を注文する場合、次の5つを意識すると、イメージどおりの仕上がりに近づきます。

コツ① 実際の横断幕と同じ縦横比で作る

原案の比率が実際の横断幕と違うと、データにしたときに文字や画像の配置が変わってしまいます。注文するサイズと同じ縦横比でスライドを作りましょう。サイズの決め方に迷ったら、横断幕サイズの選び方も参考にしてください。

コツ② 端に大事な文字を置かない

横断幕の周囲にはハトメ(ひもを通す金属の穴)が付くため、端ぎりぎりに置いた文字は隠れてしまうことがあります。アドマクでは、文字やロゴは仕上がりサイズから4cm以上内側に配置することをおすすめしています。縮小サイズで作る場合は、その比率に合わせて余白をとりましょう。

コツ③ 写真やロゴは元の画像も一緒に送る

パワーポイントに貼り付けた画像は、ファイルの保存時に圧縮されてしまうことがあります。写真やロゴを使う場合は、できるだけ大きなサイズの元画像を別に用意して一緒に送ると、きれいに仕上がります。

コツ④ 色やフォントは具体的に指示する

前述のとおり、パワポの画面で見る色(RGB)と印刷の色(CMYK)は異なり、印刷すると少し暗く見えることがあります。色にこだわりがある場合は、デザイン依頼書でDICカラーの番号など具体的に指示しましょう。フォントは、アドマクで用意しているものの中から近いものを使用します。

コツ⑤ 文字は少なく、大きく

パソコンの画面で作っていると、つい文字を詰め込みがちです。しかし、横断幕は遠くから見るもの。伝えたいことを1〜2つに絞り、文字を大きくしたほうが目に留まりやすくなります。デザインのアイデアは、簡単でおしゃれな横断幕デザインのアイデアも参考にしてみてください。

まとめ

パワーポイントやWordでも、横断幕のレイアウトを作ることは可能です。屋内で1回だけ使うなら、分割印刷して紙で手作りする方法も手軽ですが、屋外で使う場合や式典・大会などでしっかり見せたい場合は、布の横断幕がおすすめです。パワポやWordのファイルはそのまま印刷データにはならず、画面の色(RGB)と印刷の色(CMYK)の違いから、印刷すると色が少し暗く見えることもあります。アドマクの無料デザインなら、パワポで作ったレイアウトを原案として送るだけで印刷用データを作成できます。実際の横断幕と同じ比率で、端に余白をとり、文字は少なく大きくを意識して原案を作りましょう。

アドマクではオリジナル横断幕・懸垂幕・垂れ幕のデザイン制作を承っております。ご利用用途やサイズから費用を自動見積もりをすることもできますので、ぜひご確認ください!

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