応援の気持ちを込めて作った大切なゲートフラッグ。久しぶりに広げたとき、シワやカビ、色褪せが目立ってしまった…そんな経験はありませんか?実は、ゲートフラッグを長持ちさせるためには、ちょっとした「たたみ方」と「保管場所の選び方」が大きな差を生みます。
本記事では、シワを防ぐたたみ方、保管のコツ、そして試合後にやっておきたいお手入れ方法まで、丁寧にご紹介いたします。

ゲートフラッグはどう劣化する?保管前に知っておきたい素材の特徴
ゲートフラッグを少しでも長く、きれいな状態で使い続けるためには、まず「何が原因で劣化するのか」を知ることが重要です。一般的な素材の特徴を理解していきましょう。
劣化の原因はコレ!ゲートフラッグに起こりやすいダメージとは
ゲートフラッグは、使用環境や保管方法によって様々なダメージを受けます。特に起こりやすい劣化の原因と症状を把握しておきましょう。間違った保管は、大切なゲートフラッグの寿命を縮めてしまいます。
ダメージの種類 | 主な原因 | 起こりやすい状況 |
シワ・折り目 | 不適切なたたみ方、圧力 | 小さくきつく畳んで保管する、上に重いものを載せる |
色褪せ・変色 | 紫外線(日光)、排気ガス | 直射日光が当たる場所での保管、屋外での長時間使用 |
カビ・悪臭 | 湿気、汗や雨の水分、汚れ | 濡れたままや汚れたまま保管する、風通しの悪い場所に置く |
インク移り | 高温多湿、圧力 | 印刷面同士を密着させたまま高温の車内などに放置する |
生地の傷み・ほつれ | 摩擦、引っ掻き | 地面に擦る、壁やフェンスに引っ掛ける |
保管方法&たたみ方の前に ゲートフラッグの状態をチェック
試合で掲げたゲートフラッグを、そのまま畳んで保管するのは避けましょう。保管する前には、必ずゲートフラッグの状態を確認する習慣をつけることが、長持ちさせるための第一歩です。
以下のポイントをチェックして、問題があれば次の章で解説するお手入れを行ってから保管に進みましょう。
- 全体の汚れやシミの有無:雨による泥はねや、飲食物のシミが付いていないか確認します。
- 湿り気の有無:雨や汗で生地が湿っていませんか?少しでも湿り気を感じる場合は、完全に乾かす必要があります。
- ほつれや破れの有無:ポールを通す「チチ」の部分や、旗の四隅に無理な力がかかっていませんか?小さなほつれも放置すると広がる原因になります。
- 臭いの有無:汗や湿気が原因の嫌な臭いがしないか確認します。臭いがする場合は、汚れや雑菌が残っているサインです。
汚れたまま、あるいは湿ったまま保管してしまうと、カビやシミが固着する原因となります。一手間かけるだけでゲートフラッグの寿命は大きく変わりますので、必ずチェックを忘れないようにしてください。
シワを防ぐ!ゲートフラッグの正しいたたみ方
ここでは、短期保管向けの基本的なたたみ方から、長期保管に最適な丸める方法まで、具体的な手順とコツを詳しく解説します。
縦に折る?横に畳む?シワになりにくいたたみ方の基本
試合から帰宅後など、次回の使用まで期間が短い場合の基本的なたたみ方です。ポイントは「プリント面を保護」し、「強く圧迫しない」ことです。以下の手順で、生地への負担を最小限に抑えましょう。
- プリント面を内側にする: まず、ゲートフラッグを床などの広い場所に広げます。デザインが印刷されているプリント面を内側にして、縦か横に大きく二つ折りにします。これにより、移動中や保管中に他の物と擦れてインクが剥がれたり、汚れたりするのを防ぎます。
- ふんわりとたたむ: 次に、収納するバッグやケースの大きさに合わせて、さらに半分、また半分とたたんでいきます。このとき、ぎゅっと強く折り目をつけず、空気を軽く含ませるように「ふんわり」とたたむのがコツです。毎回同じ箇所で折ると、その部分だけ生地が弱ってしまう原因になるため、時々たたむ向きや位置を変えることをおすすめします。
長期保管に向いているのは?丸めて収納する方法とコツ
シーズンオフなどでゲートフラッグを長期間使わない場合は、たたむのではなく「丸めて保管する」方法が断然おすすめです。折り目を一切つけずに済むため、シワを効果的に防ぎ、生地へのダメージも最小限に抑えられます。
丸める際のコツは、ラップの芯や塩ビパイプ、市販のポスターケースの芯など、ある程度の硬さと長さがある「芯」を使うことです。芯を使うことで、均等な力で緩みなく、きれいに巻き取ることができます。
- 芯を準備する: ゲートフラッグの幅に合わせた長さの芯を用意します。
- ゆっくりと巻き取る: ゲートフラッグを広げ、端に芯を置きます。生地が斜めにならないよう、左右のテンションを均一に保ちながら、ゆっくりと巻き取っていきます。きつく巻きすぎると、これもシワの原因になるため注意しましょう。
- 軽く固定する: 巻き終わったら、ゴムや紐、マジックテープなどで軽く留めます。強く縛ると跡が残ってしまうため、あくまで形を保つ程度に留めてください。
カビや色褪せを防ぐ!ゲートフラッグの正しい保管方法
正しくたたんだゲートフラッグも、保管方法を間違えるとカビや色褪せ、生地の劣化といったトラブルの原因になります。ここでは、保管場所の選び方から便利な収納アイテムまで、具体的な方法を解説します。
保管場所はここに注意!湿気・日光を避けるポイント
ゲートフラッグの保管で最も重要なのは「場所選び」です。特に「湿気」と「直射日光(紫外線)」は生地の大敵。これらを避けることが、ゲートフラッグを長持ちさせるための絶対条件です。具体的にどこが良くて、どこがダメなのかを表で確認してみましょう。
保管場所の例 | 適性 | 主な理由と注意点 |
クローゼットや押入れの天袋(上段) | ◎:最適 | 比較的湿気が溜まりにくく、日光も当たりません。風通しを良くするため、物を詰め込みすぎないようにしましょう。 |
ベッドの下 | △:注意が必要 | ホコリが溜まりやすく、寝汗による湿気の影響も受けやすい場所です。収納ケースに入れ、除湿剤を併用するなどの対策が必須です。 |
クローゼットや押入れの床・奥 | ×:不向き | 湿気が溜まりやすく、空気の循環も悪いためカビが発生するリスクが非常に高い場所です。 |
窓際・日光が当たる部屋 | ×:不向き | 紫外線による色褪せや生地の劣化(黄ばみなど)を急速に進行させます。短時間の保管でも避けるべきです。 |
ガレージ・物置・車内 | ×:不向き | 夏場の高温や冬場の低温、激しい温度差による結露で、生地に大きなダメージを与えます。 |
保管に便利なアイテム3選!おすすめ収納グッズと使い方
適切な保管場所を選んだら、次は収納に使うアイテムです。ゲートフラッグをホコリや物理的なダメージから守り、より良い状態で保管するための便利なグッズをご紹介します。
アイテム名 | 特徴と使い方 | ワンポイントアドバイス |
ポスターケース(図面筒) | 丸めて保管する際に最適なアイテム。折りジワがつかず、外部からの衝撃からも守ってくれます。ゲートフラッグの横幅に合ったサイズのケースを選び、丸めたフラッグを収納します。 | 湿気がこもらないよう、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れるのがおすすめです。プラスチック製や紙製がありますが、長期保管には丈夫なプラスチック製が向いています。 |
不織布(ふしょくふ)製の収納袋・カバー | 通気性に優れ、湿気がこもりにくいためカビ対策に有効です。ホコリからも守ってくれます。たたんだ状態でも丸めた状態でも使え、100円ショップなどでも手軽に入手できます。 | ビニール袋は通気性が悪く、湿気を閉じ込めてしまうため絶対に使用しないでください。衣類用の洋服カバーなども代用可能です。 |
衣類用の除湿剤・防虫剤 | クローゼットや押入れなど、閉鎖的な空間で保管する際の必須アイテム。湿気や虫害からゲートフラッグを守ります。特に梅雨時期や長期保管の際には効果的です。 | 薬剤が直接ゲートフラッグの生地に触れないように設置してください。インクや生地の種類によっては化学反応を起こす可能性もあるため、無香料タイプを選ぶとより安心です。 |
これらのアイテムをうまく活用し、湿気と日光を徹底的に避けることで、ゲートフラッグの寿命は大きく変わります。次のシーズンも、最高の状態でフラッグを掲げられるように準備しておきましょう。
ゲートフラッグをきれいに保つ!使用後のお手入れ方法
スタジアムで掲げたゲートフラッグは、汗や雨、砂埃などで見た目以上に汚れているものです。ここでは、試合後すぐにできる基本的なお手入れから、汚れが気になるときの洗濯方法までを詳しく解説します。
試合後にやるべきゲートフラッグのお手入れ
試合から帰宅したら、保管する前に必ずゲートフラッグの状態を確認し、簡単なお手入れをしましょう。この一手間が、カビやシミの発生を防ぎ、ゲートフラッグを長持ちさせる秘訣です。
まず、ゲートフラッグを広げて、雨や汗で濡れていないか確認してください。湿ったまま放置すると、カビや嫌な臭いの原因になります。もし濡れている場合は、タオルで軽く水分を吸い取った後、風通しの良い場所で陰干しし、完全に乾かしましょう。
次に、乾いた状態で表面の汚れをチェックします。土や砂埃が付いている場合は、生地を傷めないよう柔らかい洋服ブラシなどで優しく払い落とします。目立つシミや全体の黒ずみがなければ、このお手入れだけで十分です。完全に乾いたことを確認してから、次の章で紹介するたたみ方で保管してください。
ゲートフラッグの洗濯方法と注意点
汗をたくさんかいた日や、泥汚れ・飲み物のシミなどがついてしまった場合は、洗濯を検討しましょう。ただし、ゲートフラッグはデリケートな素材で作られていることが多いため、洗濯方法には注意が必要です。洗濯表示を必ず確認し、それに従ってください。
洗濯表示がない場合や、洗濯機が不可の場合は、以下の手順で手洗いするのが最も安全です。
- 浴槽や大きめの洗い桶に、30℃以下のぬるま湯を張ります。
- おしゃれ着用の中性洗剤を適量溶かします。
- ゲートフラッグを畳んで浸し、生地を傷めないように優しく押し洗いします。ゴシゴシと擦るのは避けてください。
- 洗剤が残らないよう、きれいな水で2〜3回丁寧にすすぎます。
- 洗濯機の脱水機能を使う場合は、1分以内のごく短い時間で設定します。もしくは、大きなバスタオルで挟んで水気を取る「タオルドライ」もおすすめです。
- 脱水後は、シワを伸ばすように形を整え、風通しの良い場所で陰干しします。直射日光は色あせの原因になるため絶対に避けてください。
ゲートフラッグの洗濯で失敗しないために、以下の注意点をまとめたので参考にしてください。
項目 | 注意点 |
洗剤 | 色落ちや生地の劣化を防ぐため、必ず「おしゃれ着用の中性洗剤」を使用してください。漂白剤や蛍光増白剤入りの洗剤は使用できません。 |
洗濯機 | プリントの剥がれや生地の傷みの原因となるため、洗濯機の通常コースでの洗濯は避けてください。手洗いが基本です。 |
乾燥 | 乾燥機の使用は、生地の縮みや変形の原因になるため厳禁です。必ず自然乾燥(陰干し)させてください。 |
脱水 | 生地が伸びたり、シワが深く刻まれたりする原因になるため、手で強く絞ることは避けてください。 |
正しいお手入れと洗濯で、大切なゲートフラッグをいつまでも美しい状態に保ちましょう。
Q&A|ゲートフラッグの保管方法やたたみ方に関するよくある質問
ゲートフラッグ(通称:ゲーフラ)の保管やお手入れについて、特に多く寄せられる質問にお答えします。大切なゲートフラッグを長く愛用するための参考にしてください。
ついてしまったシワを伸ばすアイロンのかけ方は?
長期保管後や、たたんで持ち運んだ後についたシワは、アイロンで伸ばすことが可能です。ただし、ゲートフラッグの素材は熱に弱いポリエステルなどが多いため、必ず洗濯表示を確認し、正しい手順で行うことが重要です。生地を傷めないためのポイントをまとめました。
項目 | アイロンのかけ方と注意点 |
温度設定 | 必ず「低温」に設定してください。高温でかけると生地が溶けたり、テカリの原因になったりします。 |
当て布 | アイロンを直接生地に当てるのは避け、必ず当て布(綿のハンカチなど)を使用してください。熱によるダメージを軽減できます。 |
プリント部分 | インクが使用されているプリント部分は特に熱に弱く、アイロンを当てるとインクが溶けたり剥がれたりする危険があります。プリント部分は避けるか、フラッグの裏側からかけるようにしましょう。 |
スチーム機能 | スチームの使用は、生地によってはシミや変色の原因になる可能性があります。基本的にはドライでかけることをおすすめします。どうしても使いたい場合は、目立たない隅で試してからにしましょう。 |
アイロンをかける際は、同じ場所に長く当てず、素早く滑らせるように動かすのがコツです。
ゲートフラッグに防虫剤や防湿剤って使っても大丈夫?
はい、適切に使えば問題ありません。ただし、薬剤がゲートフラッグの生地やインクに直接触れると、変色やシミを引き起こす可能性があるため注意が必要です。使用する際は次のポイントを守りましょう。
種類 | 使用上のポイント |
防虫剤 | 衣類用の製品を選び、ゲートフラッグに直接触れないように設置します。不織布の収納ケースなどに入れた上で、ケースの隅に置くのが安全です。金糸や銀糸が使われている場合は、使用できない防虫剤もあるため製品の注意書きを確認してください。 |
防湿剤(除湿剤) | こちらも直接触れないように使用します。特にタンクに水が溜まるタイプは、万が一液体が漏れると生地に深刻なダメージを与えるため、吊り下げタイプやシートタイプ(シリカゲルなど)が比較的安全でおすすめです。 |
薬剤に頼るだけでなく、定期的に収納場所の扉を開けて空気を入れ替えるなど、風通しを良くすることがカビ対策の基本です。
保管中に色が移ることはありますか?重ね方に注意は必要?
はい、色移りの可能性はあります。特に、湿気が残ったまま保管したり、色の濃い部分と薄い(白い)部分が密着した状態で長期間圧力がかかったりすると、色が移ってしまうことがあります。
色移りを防ぐためには、以下の点に注意してください。
- 完全に乾燥させる:洗濯後や雨に濡れた後は、必ず完全に乾かしてからたたんでください。
- たたみ方を工夫する:色の濃い面と薄い面が直接触れないように、間に白い布や薄紙(ハトロン紙など)を挟むと効果的です。
- 個別に保管する:複数のゲートフラッグを保管する場合は、一枚ずつ不織布の袋に入れるのが最も安全な方法です。これにより、フラッグ同士の摩擦や色移りを防げます。
特に新品のゲートフラッグや、手染め、濃色でデザインされたものは色移りのリスクが高いため、より一層の注意を払いましょう。
まとめ
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