「ゲートフラッグを作りたいけれど、価格の目安が分からない…」そんな方のために、この記事ではサイズや素材、注文枚数によってどのように価格が変わるのかを丁寧に解説いたします。ご予算に合った理想のゲートフラッグを安心して作れるよう、お手伝いができれば幸いです。

まず確認!ゲートフラッグの基本
ゲートフラッグ(通称:ゲーフラ)の価格相場を知る前に、まずはその基本的な知識をおさらいしましょう。
そもそもゲートフラッグとは?使われるシーンと目的
ゲートフラッグとは、両端にポール(竿)を通す袋縫い加工が施された旗のことです。2人で旗の両端を持ち、門(ゲート)のように広げて掲げることからその名が付きました。主に布製で、応援する選手の名前や背番号、チームのエンブレム、あるいはアイドルへのメッセージなどを自由にデザインできるのが特徴です。
ゲートフラッグが活躍する主なシーンと目的は以下の通りです。
- スポーツ観戦:サッカーやラグビー、バスケットボールなどのスタジアムで、選手入場時や得点時などに掲げ、選手を鼓舞し、サポーターとしての一体感を高めます。
- ライブ・コンサート:応援するアイドルやアーティストへの熱い想いを込めたメッセージを掲げ、ステージへアピールします。
- イベントでの活用:スポーツや音楽イベント以外でも、団体のシンボルとしてや、特定のメッセージを伝えるためのツールとして使用されます。
ゲートフラッグは、遠くからでも視認性が高く、写真や映像にも残りやすいため、応援やアピールのための強力なアイテムとして広く利用されています。
ゲートフラッグの価格を決める3要素とは?一般的な価格相場
ゲートフラッグの価格は、主に「サイズ」「素材(生地)」「注文枚数」という3つの要素の組み合わせによって決まります。これらの要素が価格にどう影響するのかを把握しておくことが重要です。
サイズによる価格の違い|小型〜特大サイズまで比較
ゲートフラッグの価格を大きく左右するのが「サイズ」です。サイズが大きくなるほど使用する生地の量や印刷の手間が増えるため、価格は高くなる傾向にあります。ここでは、一般的なサイズを「小型」「中型」「大型」の3つに分け、それぞれの用途と価格相場を詳しく解説します。
持ち運びやすい小型サイズの価格相場
小型サイズのゲートフラッグは、個人のサポーターが手軽に応援で使うのに最適です。スタジアムの座席でも広げやすく、持ち運びや収納が簡単な点が魅力。初めてゲートフラッグを作成する方にもおすすめのサイズです。
サイズ(縦×横) | 価格相場 | 主な用途 |
60cm × 90cm | 3,000円~6,000円 | 個人での応援、手持ちでの使用 |
80cm × 120cm | 4,000円~8,000円 | 座席で掲げる、複数人での写真撮影 |
※上記はあくまで目安です。業者やデザイン、加工オプションによって価格は変動します。
応援で定番の中型サイズの価格相場
サッカーやラグビーなどの応援シーンで最もよく見かけるのが中型サイズです。スタンドで掲げると適度な存在感があり、チームや選手へのメッセージをしっかりと伝えられます。2人以上で持って掲げるのにちょうど良い大きさで、サポーターグループの象徴としても活躍します。
サイズ(縦×横) | 価格相場 | 主な用途 |
100cm × 150cm | 8,000円~13,000円 | サポーターグループでの応援、スタンドでの掲出 |
120cm × 180cm | 10,000円~18,000円 | より存在感を出したいグループ応援 |
※中型サイズ以上になると、持ち運び用の専用ケースが付属する業者もあります。
迫力満点の大型サイズの価格相場
大型サイズ、通称「ビッグフラッグ」とも呼ばれるゲートフラッグは、スタジアム全体を巻き込むような応援で圧倒的な迫力を生み出します。コレオグラフィー(人文字や絵)の一部として使われたり、選手入場時に掲げられたりするシーンで活躍します。作成費用は高額になりますが、そのインパクトは絶大です。
サイズ(縦×横) | 価格相場 | 主な用途 |
200cm × 300cm | 20,000円~40,000円 | ゴール裏での大規模な応援、コレオグラフィー |
300cm × 450cm | 45,000円~80,000円 | 選手入場時の掲出、スタジアムを覆うビッグフラッグ |
※大型サイズの掲出には、スタジアムやイベント主催者の許可が必要な場合があります。事前に規定を確認しておきましょう。また、保管場所や運搬方法も考慮して作成を検討する必要があります。
素材による価格の違い|環境別のおすすめ素材の選び方
ゲートフラッグの価格と品質を大きく左右するのが「素材(生地)」です。ここでは、ゲートフラッグ制作でよく使われる代表的な3つの素材の特徴と価格相場、選び方のポイントを解説します。
安価で一般的なポンジ生地
ポンジは、ゲートフラッグやのぼり旗で最も一般的に使用されるポリエステル系の生地です。最大の魅力は価格の安さで、コストを最優先したい場合に最適な選択肢と言えるでしょう。
薄手で非常に軽いため、大きなサイズでも持ち運びがしやすいのが特長です。インクの裏抜けが良く、裏側からでもデザインがある程度視認できます。ただし、生地が薄い分、耐久性は他の素材に比べて劣るため、ワンシーズンや特定の試合での使用、屋内での応援活動に向いています。
丈夫で発色が良いトロマット生地
トロマットは、ポンジの約2倍の厚みを持つポリエステル系の生地です。厚手でしっかりしているため耐久性が高く、シーズンを通して繰り返し使用したい場合に適しています。
生地の目が細かいためインクのノリが良く、写真や繊細なデザインも鮮やかに表現できるのが大きなメリットです。発色の良さを重視するならトロマットがおすすめです。ポンジに比べると価格は上がりますが、耐久性と仕上がりの美しさを両立したい場合に選ばれる定番の素材です。
屋外使用向けのターポリン生地
ターポリンは、ポリエステル製の布をビニール素材で挟んだ、いわゆるテント生地に近い素材です。耐水性・耐候性に非常に優れており、雨風にさらされる屋外での常設や長期間の使用に最適です。
非常に丈夫で汚れにも強いため、スタジアムのフェンスに固定して掲出する横断幕などにも使われます。ただし、重量があり、折りたたむとシワになりやすいため、手で持って応援するゲートフラッグ用途としてはあまり一般的ではありません。価格も他の生地に比べて高価になります。
注文枚数による価格の違い|大量注文はどれだけお得?
ゲートフラッグは1枚からでも製作可能ですが、チームやサポーター仲間とまとめて注文することで、1枚あたりの価格を大幅に抑えることができます。ここでは、注文枚数によって価格がどれくらい変わるのかみていきましょう。
枚数別の単価比較|1枚・10枚・50枚でどれくらい違う?
注文枚数が増えれば増えるほど、1枚あたりの単価は安くなる傾向にあります。特に1枚だけ注文する場合と、10枚以上で注文する場合とでは、単価に大きな差が出ることが一般的です。具体的な価格イメージを掴むために、一般的な中型サイズ(W150cm×H100cm程度)のゲートフラッグを注文した場合の単価の変動例を見てみましょう。
注文枚数 | 1枚あたりの単価(目安) | 合計金額(目安) |
1枚 | 8,000円~12,000円 | 8,000円~12,000円 |
10枚 | 3,500円~5,000円 | 35,000円~50,000円 |
50枚 | 2,500円~3,500円 | 125,000円~175,000円 |
※上記の価格は、一般的なポンジ生地・中型サイズを想定した参考価格です。デザインの複雑さや加工オプション、依頼する業者によって実際の価格は変動します。
このように、50枚注文した場合の単価は、1枚で注文する場合の約3分の1以下になることもあります。サポーターズクラブや応援団など、大人数で同じデザインのゲートフラッグを揃えたい場合は、まとめて発注することが非常にお得です。
発注枚数による注意点|在庫リスク・納期・品質管理
価格的なメリットが大きい大量注文ですが、いくつか注意すべき点も存在します。計画的に進めないと、かえって損をしてしまう可能性もあるため、以下のポイントを必ず確認しておきましょう。
在庫のリスク管理
必要以上に多くの枚数を注文してしまうと、余ったゲートフラッグの保管場所に困ることがあります。また、将来的にチームのロゴやスローガンが変更になった場合、古いデザインの在庫が無駄になってしまうリスクも考慮しなければなりません。
納期の確認
注文枚数が多くなればなるほど、製作にかかる期間は長くなる傾向にあります。ゲートフラッグを使用したい試合やイベントの日程が決まっている場合は、事前に業者へ納期を確認し、余裕を持ったスケジュールで発注手続きを進めましょう。
品質の管理
信頼できる業者であれば問題になることは少ないですが、大量生産の場合、ごくまれに印刷のわずかなズレや色ムラなど、品質にばらつきが生じる可能性もゼロではありません。発注前には業者の製作実績や口コミを確認したり、検品体制について問い合わせたりしておくと安心です。
ゲートフラッグの価格を安く抑える!3つのコツを解説
ここでは、ゲートフラッグの価格を安くするための具体的な3つのコツをご紹介します。少しの工夫で、品質を落とさずにコストを削減することが可能です。
複数の業者から相見積もりを取る
ゲートフラッグを製作する際、まず実践したいのが複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。業者によって価格設定やサービス内容、得意な加工が異なるため、1社だけで決めずに最低でも2〜3社から見積もりを取りましょう。これにより、ご自身の希望する仕様での適正な価格相場を把握できます。
相見積もりを依頼する際は、必ず「サイズ」「素材」「注文枚数」「納期」など、すべての条件を同じにして比較することが重要です。条件が異なると、正確な価格比較ができません。以下の表のような項目をチェックし、総合的に判断しましょう。
比較項目 | チェックするポイント |
商品本体の価格 | ゲートフラッグ自体の価格。税込みか税抜きかを確認。 |
送料 | 配送地域やサイズによって変動。一定金額以上の注文で無料になる場合も。 |
デザイン作成費 | デザインを業者に依頼する場合の費用。データ入稿なら不要なことが多い。 |
加工オプション料金 | ハトメの追加や補強縫製など、標準仕様以外の加工にかかる費用。 |
納期 | 希望日までに届くか。特急料金の有無も確認。 |
単純な価格だけでなく、送料や手数料を含めた総額で比較検討することが、賢い業者選びの第一歩です。
自分でデザインデータを作成し入稿する
ゲートフラッグの製作費用を抑える上で非常に効果的なのが、デザインデータを自分で作成して入稿する方法です。「完全データ入稿」と呼ばれ、多くの印刷業者で対応しています。
業者にデザイン作成を依頼すると、数千円から数万円のデザイン料が別途発生することが一般的です。しかし、自分でデータを用意すれば、この費用をまるごと節約できます。Adobe IllustratorやPhotoshopといったプロ向けのソフトがなくても、最近ではCanvaなどの無料デザインツールや、業者によってはウェブサイト上で使えるデザインシミュレーターを提供している場合もあります。
ただし、データ入稿には注意点があります。業者ごとに定められた「入稿規定」を必ず守る必要があります。主に以下の点を確認しましょう。
- 対応ファイル形式(.ai, .psd, .pdfなど)
- カラーモード(通常はCMYK)
- 解像度(原寸サイズで150dpi以上が一般的)
- 塗り足しの設定
規定に沿わないデータは、再入稿の手間や追加料金が発生する原因となるため、入稿前に必ず業者のウェブサイトで詳細を確認してください。
チームや友人とまとめて注文する
もしあなたがチームのサポーターであれば、仲間や友人と一緒にゲートフラッグを注文するのも価格を抑える有効な手段です。多くの業者では、注文枚数が多くなるほど1枚あたりの単価が安くなる「ボリュームディスカウント」を設けています。
例えば、1枚だけ注文する場合の単価が5,000円でも、同じデザインで10枚まとめて注文すれば単価が3,500円になる、といったケースは珍しくありません。製作費だけでなく、送料も一度で済むため、一人あたりの負担額を大幅に減らすことができます。
デザインが異なる場合でも、同じタイミングで発注することで割引が適用される業者もあります。応援仲間と相談し、共同で購入を計画してみてはいかがでしょうか。その際は、お金の管理やデザインの取りまとめ役を決め、スムーズに進行できるよう事前に話し合っておくことが大切です。
まとめ
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