風が強い日でも倒れない!フライングバナーの安全な使い方ガイド

フライングバナー 風が強い

風が強い日には「今日はフライングバナーを出せないかも…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。ですが、きちんとした対策をとれば、強風下でもフライングバナーを安全に活用することは可能です。本記事では、設置時の工夫から製品選び、さらには撤去すべき風速の目安まで、風の日でも安心して使えるノウハウをわかりやすく解説いたします。

目次

フライングバナーの基本をおさらい!

風対策を万全にするためには、まずフライングバナーがどのようなものかを知ることが大切です。ここでは、フライングバナーの基本的な特徴や、一般的な「のぼり旗」との違いについて解説します。

そもそもフライングバナーとは?

フライングバナーとは、ヨットの帆(セイル)や涙のしずく(ティアドロップ)のような、独特の曲線を描く形状が特徴的な屋外広告用の旗です。風を受けてポールを中心に回転する構造になっており、風の力を受け流しながら常に広告面をアピールできるのが大きなメリットです。そのスタイリッシュな見た目から、イベント会場や店舗、展示会ブースなどで高いアイキャッチ効果を発揮します。

一般的な「のぼり旗」とは、形状や風への対応力、価格帯などに違いがあります。それぞれの特徴を理解し、用途に合わせて選ぶことが重要です。

項目フライングバナーのぼり旗
形状曲線的で独特な形状(セイル型、ティアドロップ型など)長方形が一般的
風への対応ポールを中心に回転し、風圧を逃がしやすい構造風でめくれたり、ポールに巻き付いたりしやすい
デザイン性スタイリッシュでデザインの自由度が高い伝統的でシンプルなデザインが多い
価格帯比較的高価な傾向比較的安価
主な設置場所イベント会場、スポーツ施設、住宅展示場、店舗前など商店街、飲食店、不動産、駐車場など

フライングバナーは、その構造上、のぼり旗よりも風に強いとされていますが、それはあくまで適切に設置されていることが前提です。特に強風時には、その重量と大きさから倒壊すると大きな事故につながる危険性もはらんでいます。次の章からは、風が強い日でも安全に運用するための具体的な方法を見ていきましょう。

【実践】風が強い日でもフライングバナーを倒れにくくする設置方法

フライングバナーは、いくつかのポイントを押さえるだけで、風が強い日でも倒れにくく、安全に設置することが可能です。ここでは、土台の安定化から設置場所の選び方まで、具体的なテクニックを解説します。

適切な重り(ウェイト)で土台を安定させる

フライングバナーの安定性を確保する上で最も重要なのが、土台部分です。十分な重量のウェイト(重り)を使用し、強風による揺れや転倒を防ぎましょう。

注水式ウェイトは満タンまで水を入れる

多くのフライングバナーに付属している注水式ウェイトは、手軽に利用できる便利なアイテムです。使用する際は、必ずタンクの容量いっぱいまで水を入れましょう。水が少ない状態だと重心が不安定になり、かえって転倒しやすくなる原因となります。持ち運びの際は大変ですが、安全のため、設置場所で水を入れるようにし、満水状態で使用することを徹底してください。

コンクリートブロックなどを追加して強度アップ

特に風が強い日や、より安定性を高めたい場合は、標準のウェイトに加えて追加の重りを設置するのが効果的です。ホームセンターなどで手軽に入手できるコンクリートブロックや土のうを、フライングバナーの土台の上に置いたり、周囲を囲むように配置したりすることで、格段に安定感が増します。通行の妨げにならないよう、設置スペースには十分注意してください。

地面の種類に合わせた固定テクニック

設置する地面の状況によって、最適な固定方法は異なります。ウェイトによる安定化と併せて、地面に合わせた固定テクニックを実践することで、安全性が飛躍的に向上します。

地面の種類推奨される固定方法ポイント
アスファルト・コンクリートウェイトによる加重ペグが打てないため、十分な重量のウェイトが必須です。注水式ウェイトだけでなく、コンクリートブロックなどを追加して重量を確保します。
土・芝生ペグダウン(杭打ち)付属のペグや別途用意した丈夫な杭を地面に深く打ち込み、土台を固定します。風で抜けないよう、できるだけ長く、太いペグを使用するのがおすすめです。

アスファルトやコンクリートでの固定方法

ペグが使用できない硬い地面では、ウェイトの重量がすべてです。前述の通り、注水式ウェイトを満タンにし、コンクリートブロックなどで重量を増してください。もし近くにフェンスや支柱など、結びつけても問題のない固定物があれば、許可を得た上でロープやワイヤーを使って土台を結びつけると、さらに安全性が高まります。

土や芝生ならペグダウンが効果的

土や芝生のような柔らかい地面では、ペグダウンが非常に有効です。フライングバナーの土台を専用のペグで地面に直接固定します。ペグを打ち込む際は、地面に対して垂直ではなく、少し斜めに打ち込むと抜けにくくなります。イベント会場やグラウンドなど、地面にペグを打つことが許可されている場所で活用しましょう。

風を受け流す設置場所の選び方

どこに設置するかも、フライングバナーの安定性を左右する重要な要素です。風の強さは場所によって大きく変わるため、少しでも風の影響が少ない場所を選びましょう。

ビルの谷間や広い道路沿いなど風の通り道は避け、建物の壁際や植え込みのそばなど風を遮る場所を選ぶと、バナーへの風圧を軽減できます。

ただし、バナーが壁や植え込みに接触して破損しないよう、ある程度の距離は保つようにしてください。また、万が一転倒した場合でも、人や車に被害が及ばない安全なスペースを確保することも忘れてはなりません。

フライングバナーを撤去すべき風速の目安とは

フライングバナーは風を効果的に利用する広告媒体ですが、安全に運用するためには撤去すべき風速の目安を知っておくことが不可欠です。ここでは、安全管理の観点から撤去を判断するための具体的な基準を解説します。

風速10m/s以上は要注意信号

フライングバナーの設置において、一般的に撤去を検討し始めるべき風速の目安は「10m/s」です。風速10m/sは、気象庁の階級では「やや強い風」に分類され、傘がさしにくくなったり、樹木全体が揺れ始めたりするレベルの風です。この風速を超えると、バナーやポールに大きな負荷がかかり始め、転倒や破損のリスクが急激に高まります。

特に、周囲にビルが立ち並ぶ場所ではビル風によって局所的に風が強まることもあります。天気予報で風速10m/sが予想される日や、現場で風が強まってきたと感じた場合は、安全を最優先し、速やかな撤去を検討してください。

風速の目安 (m/s)気象庁の予報用語陸上の様子フライングバナーの対応
5~10未満やや強い風砂ぼこりが立ち、木の葉や小枝が揺れ続ける。設置可能(ウェイト等で十分な対策が必要)
10~15未満強い風傘がさしにくく、樹木全体が揺れる。電線が鳴る。撤去を強く推奨
15以上非常に強い風/猛烈な風風に向かって歩けない。看板などが落下・飛散する恐れがある。即時撤去

突風や台風が予想される場合は迷わず撤去

平均風速だけでなく、突発的な強風にも注意が必要です。特に、台風の接近や「強風注意報」「暴風警報」が発令されている場合は、風速の数値に関わらず、フライングバナーは迷わず撤去してください。

台風や発達した低気圧がもたらす風は、予期せぬタイミングで急激に強まる「突風」を伴うことが多く、非常に危険です。風が強くなってから慌てて作業すると、作業者自身の危険も伴います。天気予報をこまめに確認し、危険が予想される場合は事前の判断で早めに撤去作業を行うことが、最も重要な安全対策です。

対策いらず!風が強くても倒れにくいフライングバナーの選び方

事前の対策や設置の工夫も大切ですが、そもそも風に強い構造のフライングバナーを選ぶことが、安全かつ効果的な運用の第一歩です。購入時や買い替えの際にチェックしたい、風が強くても倒れにくい製品のポイントを3つご紹介します。

回転して風圧を逃がす構造の製品

強風時にフライングバナーが倒れる最大の原因は、バナー部分が風を受けてポールや土台に大きな負荷がかかることです。この問題を解決するのが、ポール上部が回転する構造の製品です。風見鶏のように風向きに合わせてバナーの向きが自動で変わるため、風の抵抗を正面から受け止めることがありません。風圧をスムーズに受け流すことで、ポールへの負担を軽減し、転倒のリスクを大幅に低減できます。

しなやかで折れにくいポール素材

ポールはフライングバナーの骨格となる重要なパーツです。風の力を受け止めてしなることで、衝撃を吸収し、折損や転倒を防ぎます。そのため、ポールの素材選びは非常に重要です。現在主流の素材は、軽くて弾力性に優れたグラスファイバー(FRP)です。風を受けてもしなやかに曲がり、力を逃がす特性があるため、強風下でも折れにくいのが特徴です。素材ごとの特徴を理解し、使用環境に合ったものを選びましょう。

素材特徴風への強さ
グラスファイバー (FRP)軽量で弾力性が高く、しなやかに曲がることで風の力を吸収・分散する。現在の主流。◎ 非常に強い
スチール頑丈だが重く、弾力性に欠ける。強い衝撃が加わると曲がったり折れたりすることがある。△ 注意が必要
アルミ軽量で錆びにくいが、強度ではグラスファイバーに劣る。小型の製品に使われることが多い。○ 比較的強い

安定感のある専用ウェイトが付属しているか

フライングバナーの安定性を最終的に決めるのは、土台となるベース(スタンド)と重り(ウェイト)です。特に、製品ごとに設計された「専用ウェイト」が付属しているかを確認しましょう。汎用品と違い、ベースの形状にぴったりとフィットするため、ぐらつきが少なく安定性が格段に向上します。主流の注水式ウェイトは、水を入れることで十分な重量を確保でき、運搬時は軽くできるため便利です。購入時には、満水時の重量や、設置面積が広く低重心で安定しやすい形状かどうかもチェックすると、より安心して使用できます。

Q&A|風が強い日のフライングバナーに関するよくある質問

フライングバナーを安全に運用するにあたり、特に風が強い日に関して抱かれがちな疑問についてお答えします。

フライングバナーの倒壊で周囲に迷惑をかけた場合、責任は誰に?

原則として、フライングバナーの設置者に管理責任があります。万が一、強風によってバナーが倒壊し、通行人に怪我をさせたり、駐車している車や近隣の建物を傷つけたりした場合、設置者が損害賠償責任を問われる可能性があります。

このような事態を避けるためにも、日頃からの安全管理が非常に重要です。天候に応じた適切なウェイトの使用や、危険を感じた際の迅速な撤去を徹底しましょう。

フライングバナーはどれくらいの期間使える?耐久性は?

フライングバナーの耐久性は、製品の品質や素材、そして使用環境(屋外か屋内か、日照時間、雨風の頻度など)によって大きく変わります。あくまで一般的な目安として、各パーツごとの交換時期を以下に示します。

パーツ寿命の目安(屋外常設の場合)劣化のサイン
バナー(旗)約半年~1年紫外線による色褪せ、生地のほつれ、破れ
ポール約1~3年しなりが悪くなる、グラスファイバーのささくれ、接続部の緩み
土台(ベース)約2~5年注水タンクのひび割れや変色、金属部分の錆

使用しない際は屋内で適切に保管することで、より長くお使いいただけます。定期的に各パーツの状態を確認し、劣化が見られたら早めに交換することが安全な運用につながります。

フライングバナーのサイズってどう選べばいい?

フライングバナーのサイズは、「設置場所」と「使用目的」を考慮して選ぶのが基本です。大きければ目立ちますが、その分風の影響も受けやすくなります。

サイズ選びで考慮すべき主なポイントは以下の通りです。

  • 設置場所の広さ:歩行者や車の通行を妨げず、安全に設置できるスペースが確保できるか。
  • 視認性と目的:遠くからでも目立たせたい場合は大きいサイズ、店舗の入り口でアイキャッチとして使うならコンパクトなサイズなど、目的に合わせて選びます。
  • 風の影響:サイズが大きくなるほど風圧を受けやすくなるため、より強固な転倒防止対策が必須となります。
  • 地域の条例:屋外広告物条例などにより、設置できる広告のサイズや場所に規定がある場合があります。不明な点は、事前に管轄の自治体へ確認すると安心です。

これらの要素を総合的に判断し、ご自身の環境に最も適したサイズのフライングバナーを選びましょう。

まとめ

フライングバナーは、風の日でも工夫次第で安全に活用できる広告ツールです。注水式ウェイトをしっかり満たす、地面の状況に応じて適切な固定を行うといった対策が非常に重要です。また、風速10m/s以上の強風や台風が予想される際には、事故を防ぐためにも早めの撤去を心がけましょう。製品選びの段階から風に強い構造や安定したベースを選ぶことも、安全な運用には欠かせません。安全への配慮を怠らず、ぜひ安心してフライングバナーをご活用ください。

アドマクではオリジナル横断幕・懸垂幕・垂れ幕のデザイン制作を承っております。ご利用用途やサイズから費用を自動見積もりをすることもできますので、ぜひご確認ください!


 
アイテムで選ぶ
 

 

 
利用シーンで選ぶ

 
  • image01

    イベント背景幕

  • image02

    集客用横断幕

  • image03

    店頭フラッグ

  • image04

    店頭フライングバナー

  • image05

    商業施設バナー

  • image06

    集客用横断幕

  • image07

    優勝記念懸垂幕

  • image08

    ゴルフ会場
    ポップアップAバナー

  • image09

    スポーツ応援幕

  • image10

    アイルランナー

  • image11

    オリジナル鯉のぼり

  • image12

    のれん

  • image13

    商店街フラッグ

  • image14

    少年野球応援幕

  • image15

    柱巻きバナー