お店の集客やイベントの告知に効果的な「のぼり旗」ですが、いざ作ろうとすると「レギュラー」「スリム」「ジャンボ」といったサイズの違いや、「Pバナー」「フライングバナー」など特殊な形状もあって、どれを選べば良いか迷っていませんか?この記事では、一般的なのぼり旗から特殊な形状のものまで、全種類のサイズ・特徴を一覧で分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの目的や用途に合った集客効果の高いのぼり旗が必ず見つかります。

そもそものぼり旗とは?基本の形状とメリットを解説!
街中を歩いていると、飲食店の店先やイベント会場、不動産の案内所などで、風にはためくカラフルな旗を目にすることがあります。これが「のぼり旗」です。

この章では、まずのぼり旗の基本的な知識と、多くの人に選ばれる理由であるメリットについて詳しく解説します。
まず確認!のぼり旗の基本を紹介
のぼり旗は、一見するとただの布と棒に見えますが、いくつかのパーツから構成されています。それぞれのパーツの名称と役割を理解することで、のぼり旗を注文したり設置したりする際にスムーズに進めることができます。
一般的に「のぼり旗」として販売されているセットは、以下のパーツで構成されています。
| パーツの名称 | 役割と特徴 |
| 旗(幟)本体 | デザインが印刷されるメインの布部分です。素材は「ポンジ」という薄手で軽いポリエステル生地が最も一般的で、インクの裏抜けが良く、風になびきやすい特徴があります。 |
| チチ(乳) | 旗の辺に縫い付けられた、ポールを通すための輪っか状の布のことです。通常、ポールを通す長辺と、上部の辺に付けられています。このチチにポールを通すことで旗が固定されます。 |
| ポール(竿) | 旗を掲げるための棒です。多くは2段または3段の伸縮式になっており、持ち運びや収納に便利です。上部には「かんざし」と呼ばれる横棒が付いており、これをチチに通すことで旗の上部が固定され、風がないときでも旗が広がりやすくなります。 |
| スタンド(注水台) | ポールを立てて固定するための土台です。内部が空洞になっており、水や砂を入れることで重りとなり、のぼり旗が風で倒れるのを防ぎます。使用しないときは水を抜けば軽くなるため、持ち運びも簡単です。 |
なぜ選ばれる?のぼり旗が持つ視認性とコスパのメリット
のぼり旗が多くの店舗に選ばれ続けている理由は、その高い視認性とコストパフォーマンスにあります。風にはためく動きによって遠くからでも目に入りやすく、「営業中」「セール中」などの情報を瞬時に伝えられます。複数設置すれば、より賑やかな雰囲気を作り、集客力も高まります。
また、製作費が安く、看板やチラシ、Web広告と比べても導入しやすい点も魅力です。設置や撤去も簡単で、専門知識がなくてもすぐ運用できます。軽量なので移動もラクで、天候やイベントに合わせて柔軟に使い分けられます。
さらに、デザインの自由度が高く、写真・イラスト・キャッチコピーを組み合わせてオリジナルの1枚を作れます。季節メニューやキャンペーンなどに合わせて差し替えれば、常に新しい情報を発信できます。
【一覧】のぼり旗の一般的な種類を紹介!
のぼり旗と一言でいっても、その種類は多岐にわたります。サイズや形状によって特徴が異なり、それぞれに適した設置場所やアピール方法が存在します。
ここでは、街でよく見かける一般的なのぼり旗の種類を、それぞれの特徴やおすすめの用途とあわせて詳しく解説します。ご自身の目的や設置環境に最適な一枚を見つけるための参考にしてください。
最も一般的なレギュラーのぼり
「のぼり旗」と聞いて多くの方が思い浮かべるのが、この「レギュラーのぼり」です。
最も普及している標準サイズであり、あらゆる業種やシーンで活用できる汎用性の高さが最大の魅力です。歩行者や車に乗っている人からも認識しやすいバランスの取れたサイズ感で、伝えたい情報を的確に届けられます。
初めてのぼり旗を作成する方や、どのサイズを選べばよいか迷っている方には、まずこのレギュラーのぼりがおすすめです。
| 項目 | 詳細 |
| 一般的なサイズ | W600mm × H1800mm |
| 特徴 | 視認性と設置のしやすさのバランスが良い。デザインの自由度も高い。 |
| おすすめの用途 | 飲食店のランチメニュー告知、小売店のセール案内、不動産の物件情報、イベント会場の誘導など |
狭い場所でも設置しやすいスリムのぼり
スリムのぼりは、レギュラーのぼりよりも横幅を細くしたタイプです。
スマートな印象を与えるため、店舗の雰囲気をスタイリッシュに保ちたい場合に適しています。歩道が狭い場所や店舗の入り口付近など、限られたスペースにも圧迫感なく設置できるのが大きなメリットです。また、情報を絞って複数枚を並べることで、リズミカルで動きのある演出も可能になります。
| 項目 | 詳細 |
| 一般的なサイズ | W450mm × H1800mm、W450mm × H1500mmなど |
| 特徴 | 省スペースで設置可能。複数枚並べてもすっきり見える。おしゃれな印象を与えやすい。 |
| おすすめの用途 | 美容室・サロン、カフェ、雑貨店、クリニック、歩道に面した都市部の店舗など |
遠くからでも目立つジャンボのぼり
ジャンボのぼりは、その名の通りレギュラーのぼりよりも大きなサイズののぼり旗です。
圧倒的な存在感と迫力で、遠くからでも視認性が非常に高いのが特徴です。幹線道路沿いの店舗や、広い駐車場を持つ商業施設など、車での来店者が多い場所で特に効果を発揮します。大きな旗の面積を活かして、インパクトのあるデザインや大きな文字で力強くアピールすることができます。
| 項目 | 詳細 |
| 一般的なサイズ | W900mm × H2700mm |
| 特徴 | 遠距離からの視認性が抜群。広い敷地で高い訴求力を発揮する。 |
| おすすめの用途 | ロードサイドの飲食店、パチンコ店、カーディーラー、ガソリンスタンド、大型商業施設など |
店内の卓上やカウンターで使えるミニのぼり
ミニのぼりは、テーブルやカウンター、商品棚の上などに設置できる小型ののぼり旗です。
店外へのアピールではなく、店内でのお客様への「あと一押し」を目的として使われます。レジ横でおすすめ商品を告知したり、ビュッフェの料理名を示したりと、アイデア次第で様々な活用が可能です。
お客様との距離が近いため、細かい情報も伝えやすく、ピンポイントな販促ツールとして活躍します。
| 項目 | 詳細 |
| 一般的なサイズ | W100mm × H300mm、W150mm × H450mmなど |
| 特徴 | 省スペースで設置できる。お客様の目線に近い場所で直接アピールできる。 |
| おすすめの用途 | 飲食店のテーブルでのメニュー紹介、レジ横でのキャンペーン告知、展示会での商品説明、受付カウンターの案内など |
【一覧】のぼり旗の種類(形状)を解説!
のぼり旗には、一般的な長方形以外にも、よりデザイン性を高め、通行人の視線を惹きつける特殊な形状のものが存在します。
ここでは、その代表格である「フライングバナー」について、種類ごとの特徴とおすすめの活用シーンを詳しく解説します。
のぼり旗よりスタイリッシュ!フライングバナーの特徴とは?
フライングバナーは、セイルバナーやスイングバナーとも呼ばれ、ヨットの帆のような美しい曲線を描く形状が特徴ののぼり旗です。

ポールがしなることで独特のフォルムを形成し、風を受けて360度回転する構造のため、どの角度からでも印刷面が見えやすいという大きなメリットがあります。従来ののぼり旗に比べてスタイリッシュでおしゃれな印象を与えるため、ブランドイメージを重視する店舗や、他と差をつけたいイベントで特に人気を集めています。
ここでは代表的な2つの形状「ナイフ型」と「涙型」の特徴を比較してみましょう。
| 種類 | 形状の特徴 | 与える印象 | おすすめの用途 |
| ナイフ型 | 縦に長く、羽やナイフのようにシャープな形状。 | スタイリッシュ、クール、躍動感、高級感 | カーディーラー、住宅展示場、スポーツイベントなど |
| 涙型 | 涙のしずくのように丸みを帯びた形状。 | ポップ、キュート、親しみやすい、安定感 | カフェ、スイーツ店、商業施設のセール、観光案内など |
ナイフ型フライングバナーにおすすめなシーン
ナイフ型は、フェザー型とも呼ばれるシャープで縦に長い形状が特徴です。

そのスリムで洗練されたデザインは、躍動感やスピード感を演出するのに最適です。また、縦長のスペースを活かして、企業ロゴや商品名を大きく、かつスタイリッシュに見せることができます。高級感やクールなイメージを伝えたい場合に特に効果を発揮します。
【おすすめのシーン】
- 自動車ディーラーや住宅展示場:高級車やモダンな住宅のイメージとマッチし、洗練された雰囲気を演出します。
- スポーツイベントやマラソン大会:コースの目印やゲートとして設置することで、アスリートの躍動感を際立たせます。
- アパレルショップや美容室:都会的でおしゃれなブランドイメージを構築し、ターゲット層にアピールします。
涙型フライングバナーにおすすめなシーン
涙型は、ティアドロップ型とも呼ばれ、その名の通り涙のしずくのような丸みを帯びたフォルムが特徴です。

ナイフ型に比べて横幅があり、曲線的で柔らかなデザインは、見る人に親しみやすく可愛らしい印象を与えます。風によるバタつきが少なく、安定してデザインを見せることができるのもメリットです。楽しげでポップな雰囲気を演出したい場合に適しています。
【おすすめのシーン】
- カフェ、ベーカリー、スイーツ店:商品の持つ温かみや、お店の親しみやすい雰囲気を表現するのにぴったりです。
- 商業施設のセールや催事案内:丸い形状が人の目を引きやすく、イベントの楽しげな雰囲気を効果的に伝えます。
- 観光案内所やレジャー施設:来場者を歓迎する明るい雰囲気を作り出し、案内サインとしても機能します。
【目的・シーン別】用途に合わせて選ぶ!のぼり旗のおすすめの選び方
のぼり旗にはさまざまな種類がありますが、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
ここでは「目的」や「利用シーン」に合わせて、最適な種類ののぼり旗を選ぶためのポイントを具体的に解説します。ご自身の用途に合ったのぼり旗を見つける参考にしてください。
飲食店や小売店の店頭におすすめの種類
飲食店や小売店の店頭は、のぼり旗が最も活躍するシーンの一つです。通行人の視線を集め、入店を促す重要な役割を担います。目的や店舗の状況に合わせて、以下の種類を使い分けるのがおすすめです。
まず基本となるのは「レギュラーのぼり」です。コストパフォーマンスに優れ、ランチメニューやセール情報、おすすめ商品などをアピールするのに最適です。歩道に十分なスペースがある場合は、複数本設置することでさらに視認性が高まります。
一方で、店舗前の歩道が狭い場合や、設置スペースが限られている場合には「スリムのぼり」が活躍します。レギュラーのぼりよりも幅が狭いため、圧迫感を与えずに情報を伝えられます。
カフェや雑貨店など、お店のブランドイメージやおしゃれな雰囲気を大切にしたい場合は、「スタイリッシュのぼり(Pバナー)」や「フライングバナー」が効果的です。独特の形状が通行人の目を引き、他店との差別化を図ることができます。
店内のカウンターやレジ横には「ミニのぼり」を設置しましょう。テイクアウトメニューの案内や、季節限定商品の告知など、お客様の購買意欲をあと押しする細かいアピールに繋がります。
イベントや展示会におすすめの種類
多くの企業や団体が集まるイベントや展示会では、自社のブースにいかに来場者の注意を引くかが成功の鍵となります。広い会場内では、遠くからでも自社の存在を知らせる「アイキャッチ」としての役割がのぼり旗に求められます。
最も効果的なのは「ジャンボのぼり」や「フライングバナー」です。特に高さのあるフライングバナーは、その独特の形状と動きで多くの人の目を引きます。ナイフ型や涙型など、ブースのデザインやコンセプトに合わせて形状を選ぶことで、ブランドイメージを効果的に伝えられます。
ブース前では、サービス内容や製品の特長を伝えるために「レギュラーのぼり」を複数設置するのも良いでしょう。デザインやカラーを統一することで、ブース全体に一体感が生まれます。
商談スペースのテーブルや受付カウンターには、「ミニのぼり」を置くことで、来場者が座った際の目線の高さで効果的に情報をアピールできます。
不動産業界におすすめの種類
不動産業界では、「オープンハウス」や「現地販売会」といったイベントの告知や、物件への誘導にのぼり旗が広く活用されています。「分譲中」「見学歓迎」といった文言を入れた「レギュラーのぼり」は、定番かつ効果的なツールです。物件の前に複数本立てることで、開催中であることを強くアピールできます。
高級住宅やデザイン性の高いマンションなどを扱う場合は、「スタイリッシュのぼり」や黒を基調としたシックなデザインののぼり旗を使用することで、物件が持つ高級感や洗練されたイメージを損なわずに告知できます。
また、最寄り駅から物件までの道のりが分かりにくい場合には、矢印を入れたデザインののぼり旗を要所に設置し、お客様をスムーズに現地まで誘導する役割も果たします。
風が強い場所で使う場合の選び方
のぼり旗を設置する場所が沿岸部や高台、ビル風が吹く場所など、風が強い環境である場合は、通常のものを選ぶとすぐに破損したり、倒れてしまったりする可能性があります。このような場所では、強風対策が施されたのぼり旗や備品を選ぶことが重要です。以下のポイントを確認しましょう。
まず、生地は風を通しやすい「メッシュ生地(メッシュポンジ)」がおすすめです。生地に細かい穴が開いているため風の抵抗を受けにくく、のぼり旗が絡まったり、ポールに負担がかかったりするのを軽減します。
次に、旗の加工です。のぼり旗の周囲を折り返して縫製する「三巻縫製」などの補強加工を施すことで、生地のほつれを防ぎ、耐久性を大幅に向上させることができます。
最後に、ポールや土台(注水台)も風に強いものを選びましょう。ポールは通常のものより太く頑丈な「強風用ポール」を、注水台は水を入れた際の重量が16L以上になるような、より安定感のあるタイプを選ぶと安心です。
| 対策ポイント | 具体的な選び方 |
| 生地 | 風が抜ける「メッシュ生地」を選ぶ。 |
| 縫製加工 | 周囲を補強する「三巻縫製」などを追加する。 |
| 備品 | ポールは「強風用ポール」、注水台は重量のあるタイプ(16L以上推奨)を選ぶ。 |
まとめ
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