展示会やイベントで使用する「ポップアップスタンド」。種類が多くて、どの形を選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、代表的な形状である「バーティカル(垂直)」「オーバル(楕円)」「サークル(丸)」の特徴を丁寧にご紹介いたします。それぞれのメリット・デメリットや活用シーンを押さえながら、設置するブースの広さや与えたい印象に合わせて最適な形を選ぶためのヒントをお届けします。

そもそもポップアップスタンドとは?どんな形があるか紹介
ポップアップスタンドとは、展示会やイベント、記者会見などのブースで使用される大型のディスプレイです。
ここでは、代表的なポップアップスタンドの形状とそれぞれの特徴について見ていきましょう。
バーティカルタイプ(垂直)の形と特徴
バーティカルタイプは、その名の通り「垂直」に立ち上がる、まっすぐな形状のポップアップスタンドです。

展示会ブースの壁面や記者会見のバックパネル(バックボード)として最も広く利用されています。
オーバルタイプ(楕円)の形と特徴
オーバルタイプは、天板が楕円形をしたカウンター型のポップアップスタンドです。

柔らかな曲線が特徴で、ブース内に優しい印象を与えます。主に受付カウンターや商品展示台として活用されることが多い形状です。
サークルタイプ(丸)の形と特徴
サークルタイプは、天板が真円のカウンター型ポップアップスタンドです。

360度どこからでも同じように見えるため、ブースの中央に設置することでアイキャッチ効果を発揮します。オーバルタイプよりも、さらに求心性が高いのが特徴です。
誰でも設置ラクラク!ポップアップAバナーの魅力
「ポップアップAバナー」は、アドマクがご提供する、ワンタッチで広がる自立型バナーです。
従来のAバナーや置き型看板は、持ち運びや設置に手間がかかることもありましたが、このバナーならワンタッチテントのように収納バッグから取り出すだけで自動的に開き、あとは置くだけで設置が完了します。
形状はオーバル(楕円型)、サークル(丸型)、バーティカル(三面型・垂直型)の3種類を用意しており、シーンや場所に合わせてお選びいただけます。防炎タイプもございますので、安全基準が必要な会場でも安心してお使いいただけます。

さらに、両面に異なるデザインを入れられるため、用途に応じて自由に使い分けていただけます。屋内外の広い会場では、ウェルカムメッセージや注意喚起を印刷して設置すれば、空間をすっきりと演出できるのも大きな魅力です。
【活用シーンも紹介】ポップアップスタンド形状別のメリット・デメリット
代表的な3つの形状「バーティカルタイプ」「オーバルタイプ」「サークルタイプ」について、それぞれのメリット・デメリットを解説し、具体的な活用シーンをご紹介します。
バーティカルタイプ(垂直型)のメリット・デメリットと活用シーン
バーティカルタイプは、省スペースながら高さを活かして、遠くからでも視線を集めることができます。
メリット | デメリット |
・高さがあるため遠くからでも目立ち、アイキャッチ効果が高い。・設置に必要な床面積が少なく、限られたスペースでも使いやすい。・360度全面にグラフィックを印刷できるタイプが多く、訴求力が高い。 | ・横幅がないため、表示できる情報量には限りがある。・展示会ブースの背景(バックパネル)としては使いにくい。・背が高い分、モデルによっては安定性に注意が必要な場合がある。 |
活用シーン
ブースの入り口や角に設置して、来場者の注意を引くアイキャッチとして最適です。
また、イベント会場内での案内表示や誘導サイン、店舗でのキャンペーン告知など、特定の情報をピンポイントで伝えたい場面で活躍します。照明を内蔵できるモデルを選べば、さらに視認性を高めることが可能です。
オーバルタイプ(楕円)のメリット・デメリットと活用シーン
オーバルタイプは、柔らかな曲線が、親しみやすい雰囲気を演出します。
メリット | デメリット |
・受付や商品説明のカウンターとして機能的。・曲線が柔らかい印象を与え、来場者が立ち寄りやすい。・内部が収納スペースになっており、パンフレットや備品を保管できる。 | ・角にぴったりと配置することが難しく、スペースに無駄が生まれやすい。・曲面に沿ったグラフィックデザインには、多少の工夫が必要になる。・天板の形状から、四角いPCなどを置くとデッドスペースができやすい。 |
活用シーン
展示会や合同説明会での受付カウンターとして最も多く利用されます。
天板にパンフレットやノベルティを置いたり、PCを設置してデモンストレーションを行ったりと、来場者とのコミュニケーションの起点となります。その他、商業施設での試食・試飲イベントやサンプリングカウンターとしても最適です。
サークルタイプ(丸)のメリット・デメリットと活用シーン
サークルタイプは、どの方向からでもアプローチできるため、ブースの中央に設置するのに適しています。
メリット | デメリット |
・360度どこからでもアクセスでき、人が自然と集まりやすい。・ユニークな形状で目を引き、おしゃれで親しみやすい空間を演出できる。・アイランド型(島型)のブースレイアウトと相性が良い。 | ・壁際や角への設置には不向き。・オーバルタイプ以上に、他の什器とのレイアウト調整が難しい場合がある。・カウンターとして使う場合、天板の作業スペースが限られることがある。 |
活用シーン
ブースの中央に設置し、新商品や注目アイテムを展示するディスプレイ台として活用することで、来場者の回遊性を高めます。
また、複数人が囲んで話せるため、小規模な商談スペースのテーブルとしても利用できます。アパレルや雑貨などのポップアップストアでは、空間のアクセントとして世界観を演出するのにも役立ちます。
最適なポップアップスタンドの形の選び方とは?
ポップアップスタンドを選ぶ際、どの形が最適か迷う方も多いでしょう。
選ぶ際のポイントは大きく分けて「設置するブースの広さ」と「デザインや与えたい印象」の2つです。それぞれの観点から、最適な形の選び方を詳しく解説します。
設置するブースの広さで形を選ぶ
ポップアップスタンドはサイズが大きいため、まず設置スペースを確保できるかどうかが重要になります。展示会やイベントで割り当てられたブースの広さやレイアウトを考慮して、最適な形状を選びましょう。
広いスペースにはカーブタイプでインパクトを
横幅が3m以上あるような比較的広いスペースでは、緩やかに湾曲したカーブタイプのポップアップスタンドがおすすめです。カーブ形状は視覚的な奥行きと立体感を生み出し、ブース全体にダイナミックな印象を与えます。来場者の視界に自然に入り込み、アイキャッチ効果も高いため、多くの出展ブースが並ぶ中でも埋もれにくくなります。ブースの中央に設置して、空間を贅沢に使った世界観を演出するのに最適です。
限られた場所ならストレートタイプが万能
ブースのスペースが限られている場合や、壁面に沿って設置したい場合には、直線的なストレートタイプが活躍します。凹凸がないためスペースを無駄なく活用でき、通路が狭い場所でも邪魔になりません。記者会見やセミナーの背景、オンライン配信のバックボードとしても定番の形で、あらゆるシーンに対応できる汎用性の高さが魅力です。他の什器とのレイアウトも組みやすく、すっきりとまとまったブースを設営できます。
デザインや与えたい印象で形を選ぶ
ポップアップスタンドは、広告媒体であると同時にブースの「顔」でもあります。伝えたいメッセージやブランドイメージに合わせて形を選ぶことで、より効果的な訴求が可能になります。
迫力や世界観を演出するカーブタイプ
カーブタイプは、その形状から包み込むような没入感を演出しやすいのが特徴です。風景写真やグラデーションなど、グラフィックデザインの広がりを表現したい場合に適しています。先進性や高級感、ダイナミックなブランドイメージを伝えたいときに選ぶと良いでしょう。来場者をブースの世界観に引き込みたい、新製品の発表会やゲームの試遊コーナーなどで特に効果を発揮します。
情報を整理して見せやすいストレートタイプ
ストレートタイプは、平らな面を活かして情報を正確かつ整理して伝えたい場合に最適です。製品のスペック一覧、サービス紹介、企業の沿革など、文字情報を多く掲載するデザインに向いています。その直線的な形状は、誠実さや信頼感、安定感といった印象を与えます。学会発表や企業のIR活動、公的な説明会など、情報を分かりやすく、ストレートに伝えたいシーンで選ばれています。
形状 | 推奨スペース | 与える印象 | 得意なデザイン |
カーブタイプ | 横幅3m以上の広いスペース | ダイナミック・先進的・没入感 | 風景、世界観を表現するグラフィック |
ストレートタイプ | 限られたスペース・壁面設置 | 誠実・安定的・信頼感 | 文字情報が多い、整理されたレイアウト |
Q&A|ポップアップスタンドの形に関するよくある質問
ここでは、ポップアップスタンドの形を選ぶ際によく寄せられる質問にお答えします。導入前の疑問や不安を解消し、最適な一台を見つけるための参考にしてください。
屋外イベントで使う場合、形によって安定性に差はありますか?
形状による安定性の違いは多少ありますが、それ以上に「重り(ウェイト)」の使用が重要です。ポップアップスタンドは基本的に屋内での使用を想定して設計されています。
一般的に、カーブ形状のオーバルタイプやサークルタイプは、構造的に風を受け流しやすい側面がありますが、その分、風を受ける面積が広くなる場合もあります。直線的なバーティカルタイプは、横からの突風に注意が必要です。
結論として、どの形を選ぶ場合でも、屋外で使用する際は必ず注水ウェイトや土のうなどの重りを設置し、転倒防止対策を徹底することが最も大切です。安全を最優先に考え、イベント会場の規定に従って設置しましょう。
オーバル型やサークル型は、曲面が多い分クリーニングしにくいですか?
いいえ、形状によってクリーニングのしやすさに大きな差はありません。お手入れのしやすさは、形状よりも印刷メディア(布地)の素材に左右されることがほとんどです。
多くのポップアップスタンドで採用されているポリエステル系の布地は、形状にかかわらず同様の方法でメンテナンスが可能です。普段のお手入れとしては、ホコリを乾いた柔らかい布で優しく払ってください。軽い汚れが付着した場合は、水で濡らして固く絞った布で拭き取ることができます。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液を布に含ませて、汚れた部分を軽く叩くようにして落としましょう。ただし、強くこすると色落ちや生地を傷める原因になるため注意が必要です。
ポップアップスタンドは形によって価格は大きく変わりますか?
はい、形は価格を決定する要因の一つですが、それだけで決まるわけではありません。価格は主に「形状」「サイズ」「印刷メディアの素材」「付属品の有無」など、複数の要素の組み合わせによって変動します。
一般的な傾向として、構造がシンプルなバーティカルタイプ(ストレート型)が最もリーズナブルで、複雑な曲線を持つオーバルタイプやサークルタイプは高価になる傾向があります。価格に影響を与える主な要因を以下の表にまとめました。
価格に影響する要因 | 価格が高くなる傾向 | 価格が安くなる傾向 |
形状 | オーバル、サークルなど特殊な形状 | バーティカル(ストレート) |
サイズ | 大きいサイズ、両面印刷 | 小さいサイズ、片面印刷 |
メディア素材 | 防炎加工、遮光性の高い厚手の生地 | 標準的なポリエステル生地 |
付属品 | 専用キャリーケース、照明(スポットライト)付き | 本体のみ |
最終的な費用は販売店や仕様によって大きく異なります。複数の業者から見積もりを取り、予算や用途に合った製品を選ぶことをおすすめします。
まとめ
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