展示会やイベントで使うポップアップスタンドは、種類が多すぎて迷ってしまいますよね。どれを選ぶかで、ブースの見え方や集客力は驚くほど変わります。本記事では、「後悔しない選び方」を5つのステップに整理し、用途に合う形状・サイズの決め方、予算の考え方、そして人の足を止めるデザインのコツまで、実務目線でわかりやすくご案内します。

失敗しない!ポップアップスタンドの選び方5つのポイント解説
ポップアップスタンドは、種類やサイズが豊富なため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も少なくありません。そこで、後悔しないポップアップスタンドを選ぶために、事前に確認すべき5つのステップを順を追って解説します。
ステップ1 利用目的と設置場所を明確にする
ポップアップスタンド選びで最も重要なのが、「何のために、どこで使うのか」を具体的にすることです。
目的と場所が明確になることで、必要な形状、サイズ、デザインの方向性が自ずと決まります。展示会のブース背景に使うのか、店舗の入口でセールを告知するのか、それともイベントのフォトスポットとして設置するのかを確定させましょう。
ステップ2 スタンドの形状(種類)を決める
次に、ポップアップスタンドの形状を決めます。形状によって与える印象や設置のしやすさが異なります。代表的な形状には、オーバル(楕円型)、サークル(丸型)、バーティカル(三面型・垂直型)があります。
ステップ1で明確にした利用目的に合わせて選びましょう。それぞれの形状の詳しい特徴は後の章で解説します。
ステップ3 最適なサイズを選ぶ
設置場所のスペースと、伝えたい情報の量に合わせて最適なサイズを選びます。
サイズ選びを間違えると、大きすぎてブースに収まらなかったり、小さすぎて訴求力が弱まったりする原因になります。
特に展示会では、ブースの規格サイズ(例:横幅3m×奥行3m)が決まっていることがほとんどです。ブースの規定や、バランスを考慮してサイズを決定しましょう。
用途別の具体的なサイズの選び方は、後の章で詳しく解説します。
ステップ4 予算を決める
ポップアップスタンドにかかる費用を把握し、予算を決めます。
費用には、以下の項目が含まれることを念頭に置いておきましょう。
- スタンド本体(フレーム・骨組み)
- 印刷メディア(幕・グラフィックパネル)
- デザイン制作費(自作しない場合)
- 付属品(収納ケース、照明など)
- 送料
ステップ5 デザインの準備方法を考える
最後に、スタンドに印刷するデザインをどのように準備するかを決めます。
デザインはスタンドの顔であり、集客効果を大きく左右する重要な要素です。準備方法には、主に3つの選択肢があります。
準備方法 | メリット | デメリット |
自分で制作する | デザイン費用を抑えられる。細部までこだわったデザインが可能。 | 専門ソフト(Adobe Illustratorなど)のスキルが必要。印刷用のデータ作成には知識が求められる。 |
印刷会社のテンプレートを利用する | 手軽にデザインを作成できる。専門知識がなくても比較的簡単。 | デザインの自由度が低い。他社と似たデザインになる可能性がある。 |
プロのデザイナーに依頼する | 訴求力の高い、高品質なデザインが期待できる。データ作成の手間がかからない。 | デザイン制作費用が別途発生する。 |
自社の状況や、デザインにかけられる時間などを考慮して、最適な方法を選びましょう。
【形状】ポップアップスタンドの形状はどうする?特徴とメリット
ここでは、代表的な3つの形状「オーバル(楕円型)」「サークル(丸型)」「バーティカル(三面型・垂直型)」の特徴とメリットを解説します。
工具いらずで1分で完了!ポップアップAバナーとは?
「ポップアップAバナー」は、アドマクがご提供する、ワンタッチで広がる自立型バナーです。
形状はオーバル(楕円型)、サークル(丸型)、バーティカル(三面型・垂直型)の3種類を用意しており、シーンや場所に合わせてお選びいただけます。

従来のAバナーや置き型看板は、持ち運びや設置に手間がかかることもありましたが、このバナーならワンタッチテントのように収納バッグから取り出すだけで自動的に開き、あとは置くだけで設置が完了します。
お求めやすい価格帯に加え、ご注文から発送までは、データ入稿が15時までに完了した場合、通常5営業日以内で対応いたします。どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
オーバル(楕円型)の特徴とメリット
オーバル(楕円型)は、緩やかなカーブが特徴的なポップアップスタンドです。

柔らかな曲線が、ブース全体に優雅で洗練された印象を与えます。角がないため圧迫感が少なく、人の動線を妨げにくいのもメリットです。
化粧品やアパレル業界の展示会、企業の受付カウンターの背景、高級感を演出したい商談スペースなどで特に効果を発揮します。
サークル(丸型)の特徴とメリット
サークル(丸型)は、円形や半円状のデザインが目を引くポップアップスタンドです。

ユニークな形状はアイキャッチ効果が非常に高く、多くのブースが並ぶ展示会場でも優れた差別化を図ることができます。親しみやすく、来場者が気軽に立ち寄りやすい雰囲気を作り出すのに役立ちます。
ブースの中央に設置してフォトスポットとして活用したり、新商品のプロモーションイベントで注目を集めたりするのに最適です。楽しさや賑わいを演出したい場面でも活躍します。
バーティカル(三面型・垂直型)の特徴とメリット
バーティカル(三面型・垂直型)は、壁のようにフラットな形状のスタンドです。

印刷面が広く平らなため、多くの情報を掲載でき、伝えたいメッセージをストレートに届けられるのが最大のメリットです。複数台を連結させて、さらに大きな背景として使用することも可能です。
その視認性の高さから、記者会見やWebセミナーの背景、イベントステージのバックパネルとして定番の形状です。展示会ブースの壁面として空間を仕切り、世界観を表現するのにも適しています。
【サイズ】用途別!ポップアップスタンドのサイズ選びのポイント
ここでは、具体的な利用シーンを想定しながら、最適なサイズを選ぶためのポイントを詳しく解説します。
サイズの目安は?設置場所から考えるポップアップスタンドの大きさ
ポップアップスタンドのサイズは、一般的に「横のコマ数 × 縦のコマ数」で表記されます。
例えば「3×3」は横3コマ、縦3コマの骨組みで構成されることを意味し、これが最も標準的なサイズです。ただし、このコマ数は実際の寸法とは異なるため注意が必要です。購入前には必ず「横幅(W)× 高さ(H)× 奥行き(D)」の実寸を確認しましょう。
特に重要なのが高さです。日本の展示会場や貸し会議室の天井高は2.5m〜2.7mが多いため、スタンドの高さがこれを超えないか事前に確認することが失敗を防ぐポイントです。以下に、代表的なコマ数と実際の寸法のおおよその目安をまとめました。
コマ数(横×縦) | 横幅(W)の目安 | 高さ(H)の目安 | 主な用途 |
3×1 | 約1,200mm | 約2,300mm | 店舗の省スペースな販促、受付横 |
3×2 | 約1,900mm | 約2,300mm | 小規模イベント、店舗のアイキャッチ |
3×3 | 約2,600mm | 約2,300mm | 展示会ブース、記者会見、Webセミナー背景 |
3×4 | 約3,300mm | 約2,300mm | 大規模な展示会ブース、フォトブース |
※上記はあくまで目安です。メーカーや製品によって寸法は異なりますので、必ず仕様をご確認ください。
合同説明会や展示会ブースに最適!パネルとして映えるサイズ感
多くの企業が集まる合同説明会や展示会では、ブースの「顔」となるバックパネルが来場者の注目を集める鍵となります。
一般的な3m×3mのブースに設置する場合、定番は「3×3」や「3×4」サイズです。これらのサイズは、人の身長(約1.6m〜1.7m)よりも十分に高いため、遠くからでも視認性が高く、ブース全体に世界観を演出できます。
店舗での販促やイベントスペースに最適!アピール力UPのサイズ
店舗でのセール告知や新商品のPR、商業施設の催事スペースなど、限られた空間で効果を発揮させたい場合は、少しコンパクトなサイズがおすすめです。
「3×2」サイズは、十分な情報量を掲載できる盤面を確保しつつ、圧迫感を与えにくいのが特徴です。より省スペース性を重視するなら、通路脇やレジ横にも置きやすい「3×1」のスリムなタイプも良いでしょう。
記者会見やWebセミナーの背景に最適なスタンド
記者会見やウェビナー、オンライン配信の背景(バックボード)として使用する場合、最も重要なのはカメラの画角にどう映るかです。
登壇者の上半身が収まり、かつ企業ロゴや製品名がしっかりとフレームインする「3×3」サイズが定番として広く利用されています。
サイズ以外に注意すべき!設置場所で決まる「両面・片面印刷」のポイント
ポップアップスタンドのサイズを検討する際には、同時に「片面印刷」か「両面印刷」かも決める必要があります。これは設置場所の環境によって最適な選択が異なります。
片面印刷が適しているケース
壁を背にして設置する場合や、記者会見のように一方向からしか見られない用途では、片面印刷で十分です。裏面への印刷が不要なため、コストを抑えられるというメリットがあります。
両面印刷が適しているケース
展示会場の通路やホテルのロビーなど、360度さまざまな方向から人が行き交う場所に設置する場合は、両面印刷が効果的です。どちらの面からでも情報を発信できるため、アピール機会の損失を防ぎます。特に、四方が開かれたアイランド型のブースでは、間仕切り兼広告塔として大きな役割を果たします。
ひと目で伝わる!ポップアップスタンドデザインのコツと注意点
ここでは、遠くからでも目を引き、伝えたいメッセージがひと目で伝わるデザインのコツと注意点を解説します。
遠くからでも読みやすい!文字サイズとフォント選びの基本
ポップアップスタンドのデザインで最も重要な要素の一つが「文字」です。どんなに優れたキャッチコピーでも、読めなければ意味がありません。遠くからでもはっきりと認識できる文字サイズと、内容に適したフォントを選びましょう。
文字サイズの目安
文字の最適なサイズは、スタンドを見る人との距離によって変わります。以下の表を目安に、キャッチコピー、説明文など、情報の優先順位に合わせて文字の大きさにメリハリをつけましょう。最も伝えたいキャッチコピーは一番大きく、補足情報は小さくするなど、ジャンプ率を意識することがポイントです。
視認距離 | 推奨される最小文字サイズ(高さ) | 用途例 |
1〜2m | 1.5cm以上 | 詳細な説明文、スペック表 |
3〜5m | 5cm以上 | 小見出し、箇条書きのテキスト |
10m以上 | 10cm以上 | メインのキャッチコピー、企業名・ロゴ |
フォント選びのポイント
フォントは、スタンド全体の印象を決定づける重要な要素です。可読性と視認性を最優先に考え、ブランドイメージに合ったフォントを選びましょう。
- ゴシック体(サンセリフ体):線の太さが均一で、遠くからでも認識しやすいのが特徴です。力強く、はっきりとした印象を与えたい場合に適しています。「ヒラギノ角ゴシック」や「メイリオ」、「Noto Sans JP」などが代表的です。
- 明朝体(セリフ体):線の太さに強弱があり、上品で知的な印象を与えます。ただし、遠くから見ると線がかすれて読みにくくなることがあるため、大きなキャッチコピーでの使用は慎重に検討しましょう。
- デザイン書体:個性的で目を引きますが、多用すると読みにくくなる可能性があります。アクセントとして部分的に使用するのが効果的です。
デザイン全体で使用するフォントは2〜3種類までに絞ると、統一感が生まれてすっきりと見やすい仕上がりになります。
印象を左右する!配色バランスと効果的な色の組み合わせ
色は、言葉以上に多くの情報を伝え、見る人の感情に働きかけます。ブランドイメージを伝え、視認性を高める効果的な配色を心がけましょう。
配色の基本ルール「70:25:5」
デザインの配色を考える際は、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つの役割を意識し、以下の比率で構成するとバランスが良くなります。
- ベースカラー(70%):背景など、デザインの最も広い面積を占める色。白やグレー、淡い色など、他の色を引き立てる色が適しています。
- メインカラー(25%):デザインの主役となる色。企業のロゴやブランドイメージを象徴する色を選びます。
- アクセントカラー(5%):最も目立たせたい部分に使う差し色。メインカラーの反対色など、コントラストが強い色を選ぶと効果的です。
視認性を高める色の組み合わせ
背景色と文字色のコントラスト(明度差)が低いと、文字が背景に溶け込んでしまい、非常に読みにくくなります。誰にでも見やすいデザインにするために、色の組み合わせには細心の注意を払いましょう。
評価 | 組み合わせ例 | 解説 |
◎(非常に見やすい) | 濃い紺 + 黄色、黒 + 白、白 + 濃い青 | 明度差が大きく、コントラストがはっきりしているため、遠くからでも文字を認識しやすい組み合わせです。 |
△(やや見にくい) | 黄色 + 白、水色 + グレー | 明度差が小さく、文字が背景に埋もれてしまいがちです。文字に太い縁取りをつけるなどの工夫が必要です。 |
×(非常に見にくい) | 赤 + 青、緑 + 赤 | 明度差が近い色同士の組み合わせや、彩度の高い色同士の組み合わせは、目がチカチカしてしまい、可読性が著しく低下します。 |
見やすさ倍増!構図と余白の活かし方
情報をただ並べるだけでは、本当に伝えたいことが埋もれてしまいます。人の視線の動きを意識した構図と、余白を効果的に使うことで、見やすく洗練されたデザインに仕上げることができます。
視線を誘導する構図(レイアウト)
人の視線は、横書きの場合、無意識に左上から右下へ「Z」の形に動く傾向があります。この視線の動きに合わせて情報を配置するのが基本です。
- 左上:最も注目されやすいエリア。会社のロゴや最も伝えたいキャッチコピーを配置します。
- 中央:メインとなる商品写真やイラスト、サービス内容などを配置します。
- 右下:連絡先やウェブサイトのQRコードなど、行動を促す情報を配置します。
また、関連する情報は近くにまとめる「グルーping」を意識すると、情報の構造が理解しやすくなります。
余白の重要性
情報をたくさん伝えたいからといって、スタンド全体に文字や写真を詰め込みすぎるのは逆効果です。適度な余白は、デザインに落ち着きと高級感を与え、各要素を際立たせる効果があります。
- 文字や写真の周りに十分な余白を確保することで、圧迫感がなくなり、内容がすっきりと頭に入ってきやすくなります。
- 余白は「何もないスペース」ではなく、視線を誘導し、情報の重要度をコントロールするための重要なデザイン要素と捉えましょう。
伝えたい情報を3つ程度に絞り込み、それぞれの要素が引き立つように余白を活かして配置することで、訴求力の高いデザインが完成します。
ポップアップスタンドの価格相場とお得に作る方法とは?
ここでは、ポップアップスタンドの価格相場と、予算を抑えながら効果的なスタンドを製作するためのコツを詳しく解説します。
サイズ・タイプ別に見る!ポップアップスタンドの価格相場
ポップアップスタンドの価格は、本体フレームと印刷メディア(幕)がセットになっているのが一般的です。価格は主に「形状」と「サイズ」によって変動します。以下に、代表的なタイプ別の価格相場をまとめました。業者選びの際の参考にしてください。
タイプ(形状・サイズ) | 価格相場(本体+印刷セット) |
オーバル型・サークル型(Sサイズ:W600mm程度) | 50,000円~80,000円 |
バーティカル型(W900mm×H2,200mm程度) | 70,000円~120,000円 |
ストレート型(Mサイズ:W2,200mm程度) | 90,000円~150,000円 |
ストレート型(Lサイズ:W3,000mm程度) | 120,000円~200,000円 |
カーブ型(Mサイズ:W2,200mm程度) | 100,000円~170,000円 |
カーブ型(Lサイズ:W3,000mm程度) | 140,000円~250,000円 |
※上記の価格はあくまで目安です。印刷メディアの生地の種類、両面印刷の有無、スポットライトなどのオプションによって価格は変動します。正確な費用については、各製作会社のウェブサイトや見積もりでご確認ください。
ポップアップスタンドの費用を抑えるコツ
初期投資が大きくなりがちなポップアップスタンドですが、いくつかのポイントを押さえることで費用を賢く抑えることが可能です。ここでは、具体的な3つの方法をご紹介します。
1. メディア(印刷面)のみを交換して再利用する
ポップアップスタンドの本体フレームは、一度購入すれば繰り返し使用できる耐久性の高い製品です。そのため、イベントごとや季節ごとにデザインを変更したい場合は、本体を買い替える必要はありません。メディア(印刷面)のみを新たに注文することで、2回目以降は印刷費だけで済み、大幅なコスト削減につながります。
3. 完全データ入稿でデザイン費を節約する
多くの印刷会社では、Illustratorなどで作成した印刷用の「完全データ」を自分で用意して入稿すると、デザイン制作費がかからず、料金が安くなるプランを提供しています。社内にデザイナーがいる場合や、ご自身でデザインデータを作成できる場合は、完全データ入稿を利用することでコストを抑えられます。
4. 複数の業者から相見積もりを取る
ポップアップスタンドの価格やサービス内容は、業者によって様々です。品質、納期、サポート体制などを比較するためにも、最低でも2~3社から見積もりを取りましょう。価格だけでなく、送料やオプション料金なども含めた総額で比較検討することが、最終的に費用を抑えるための重要なポイントです。
まとめ
アドマクではオリジナル横断幕・懸垂幕・垂れ幕のデザイン制作を承っております。ご利用用途やサイズから費用を自動見積もりをすることもできますので、ぜひご確認ください!
