ポップアップスタンドは本当に「両面」必要?メリット・デメリットを徹底解説

ポップアップスタンド 両面

展示会やイベントで使われるポップアップスタンド。購入を検討するときに「両面タイプにすべきか、それとも片面で十分なのか…」と迷われたことはありませんか?

両面は確かに価格が高めですが、使い方次第ではその分以上の効果を発揮します。本記事では、両面タイプと片面タイプを比較しながら、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説いたします。読んでいただければ、ご自身の利用シーンに最適なスタンドが明確になり、安心して選べるようになります。

目次

片面とどう違う?両面ポップアップスタンドの基本をおさらい

ポップアップスタンドには「片面タイプ」と「両面タイプ」がありますが、具体的に何が違うのでしょうか。まずは、両者の違いを理解するために、ポップアップスタンドの基本的な仕組みから見ていきましょう。

ポップアップスタンドの仕組みと主な種類

ポップアップスタンドは、折りたたみ式の骨組み(本体フレーム)と、デザインが印刷されたメディア(スクリーン)で構成されています。

設置する際は、傘のようにフレームを広げ、メディアの裏側に付いているマジックテープなどでフレームに貼り付けるだけで、誰でも簡単に大型の広告面を組み立てることが可能です。使用後はコンパクトに収納でき、専用ケースに入れて持ち運べる手軽さが魅力です。

ポップアップAバナー オーバルタイプ(楕円)

片面タイプと両面タイプの基本的な違いは、このフレームにメディアを「片面だけに取り付ける」か「両面に取り付ける」かという点です。

両面タイプは、表と裏の両方からデザインを見せることができるため、通路の中央など、360度から人が見る可能性がある場所での使用に適しています。

コスパはどっちがいい?片面と両面ポップアップスタンドの料金相場

ポップアップスタンドを選ぶ上で気になるのが、やはり価格です。両面タイプは、印刷するメディアが2枚分になるため、片面タイプよりも料金が高くなります。

また、本体フレームも両面での使用を想定した、より安定感のある構造になっていることが多く、その分価格に反映される傾向があります。ここでは、本体と印刷メディアをセットにした一般的な料金相場を比較してみましょう。

タイプ代表的なサイズ料金相場
片面タイプ3×3サイズ(横幅 約2,260mm)約50,000円 ~ 100,000円
3×4サイズ(横幅 約3,000mm)約70,000円 ~ 130,000円
両面タイプ3×3サイズ(横幅 約2,260mm)約80,000円 ~ 160,000円
3×4サイズ(横幅 約3,000mm)約110,000円 ~ 200,000円

※上記はあくまで目安であり、印刷業者やメディアの素材、防炎加工の有無といった仕様によって価格は変動します

上表の通り、両面タイプは片面タイプに比べておおよそ1.5倍から2倍程度の費用がかかることがわかります。

初期費用だけを見ると片面タイプの方がコストパフォーマンスは高いと言えますが、設置場所や用途によっては両面タイプがもたらす広告効果の方が上回る場合もあります。

ポップアップスタンドを「両面」で使う3つのメリット

ここでは、両面ポップアップスタンドならではの3つの大きなメリットを具体的に解説します。

メリット1 訴求力が2倍になり360度からアピール可能

両面ポップアップスタンド最大のメリットは、訴求力が単純に2倍になる点です。

片面タイプが壁際など一方向からの視認性を前提としているのに対し、両面タイプは360度どこからでも来場者の視線を集めることができます。

展示会のブースや商業施設の通路中央など、人の往来が双方向からある場所に設置することで、どちらの方向から歩いてくる人にも効果的にアピールできます。これにより、ブースへの集客機会を逃さず、広告効果を最大限に高めることが可能です。

メリット2 空間の間仕切りや動線確保に活用できる

大型のポップアップスタンドは、単なる広告媒体としてだけでなく、空間を仕切るパーテーションとしても優れた機能を発揮します。

両面タイプであれば、仕切られた両側の空間どちらから見てもデザインが施されているため、空間の雰囲気を損ないません。

例えば、広いブース内に商談スペースと展示スペースを設けたり、イベント会場で受付と待機列を区切ったりする際に活用できます。来場者の流れをスムーズに誘導する「動線確保」の役割も果たし、機能的で洗練された空間演出を実現します。

メリット3 設置場所の自由度が高まる

裏面が無地や骨組みのみの片面タイプは、基本的に壁を背にして設置します。しかし、両面タイプなら裏面を気にする必要がないため、設置場所の制約が大幅に少なくなります。

施設の入口やエントランスホールの中央、複数の通路が交差する場所など、壁のないオープンスペースにも自由に設置可能です。この設置場所の自由度の高さが、より戦略的なブースレイアウトやプロモーション展開を可能にします。

知っておくべき「両面」ポップアップスタンドの3つのデメリット

両面ポップアップスタンドは訴求力が高く非常に便利ですが、導入前に知っておくべきデメリットも存在します。ここでは、両面タイプを選ぶ際に考慮すべき3つのデメリットを具体的に解説します。

デメリット1 片面タイプより価格が高い傾向にある

最も大きなデメリットは、コスト面です。両面ポップアップスタンドは、片面タイプと比較して本体価格と印刷メディア(幕)の費用の両方が高くなる傾向にあります。

初期投資をできるだけ抑えたい場合は、価格差が大きな判断材料となるでしょう。

デメリット2 デザイン制作のコストと手間が増える

両面に印刷するということは、2つのデザインデータが必要になることを意味します。これにより、デザイン制作にかかる時間、手間、そして費用が増加します。

例えば、表面と裏面で全く異なる情報を掲載する場合、それぞれのデザインコンセプトの策定からデータ作成まで、2倍の工数がかかります。たとえ同じデザインを両面に印刷する場合でも、データの微調整や入稿作業は2面分必要です。

社内にデザイン担当者がいない場合、外部の制作会社やデザイナーに依頼する費用も2面分となり、予算を圧迫する可能性があります。

デメリット3 本体重量が増し持ち運びや設置の負担が大きい

両面ポップアップスタンドは、片面タイプに比べて総重量が重くなる点も無視できません。

重量が増す主な理由は、印刷メディアが2枚になることです。メディアの素材によっては、1枚でもかなりの重さになるため、2枚分となると運搬時の負担は大きく変わります。

女性スタッフが中心となって設営する場合や、複数の会場を移動しながら使用する際には、この重量が大きな課題となるでしょう。

シーン別|片面と両面どっちを選ぶ?ポップアップスタンドのおすすめ

ポップアップスタンドを導入する際、片面タイプと両面タイプのどちらを選ぶべきかは、利用するシーンや目的によって大きく異なります。ここでは代表的な3つのシーンを例に挙げ、それぞれの最適な選び方を具体的に解説します。

展示会ブースの中央や通路に設置する場合

多くの来場者が行き交う展示会では、ブースの場所がポップアップスタンド選びの重要なポイントになります。特に、ブースの中央や通路に面した「島ブース」や「角ブース」では、両面タイプがその効果を最大限に発揮します。

四方からの視線を集めることができるため、ブースへの誘導効果が格段に高まります。また、大型のポップアップスタンドを間仕切り(パーテーション)として活用し、商談スペースと展示スペースを分けるといった空間演出も可能です。

一方で、壁際に設置する場合は、裏面が見えないため片面タイプで十分コストを抑えられます。

設置場所おすすめタイプワンポイント
ブース中央・通路沿い両面タイプ360度からのアイキャッチ効果で集客力アップ。動線確保にも貢献。
ブース壁際片面タイプ裏面が見えないためコストパフォーマンスを重視した選択が可能。

商業施設の催事スペースやエントランスで使う場合

ショッピングモールや百貨店などのオープンスペースで開催される催事・イベントでは、不特定多数の通行人に対してアピールする必要があります。エントランスホールや広場の中央など、周囲に壁がない場所に設置するなら、両面タイプのポップアップスタンドが最適です。

表と裏で異なるデザインを印刷し、例えば片面でイベントの告知、もう片面でブランドイメージを訴求するといった多角的な情報発信もできます。

人の流れが多方向からある場所では、訴求力が2倍になる両面タイプを選ぶことで、イベントの認知度向上や集客効果を最大化できるでしょう。

設置場所おすすめタイプワンポイント
広場・エントランス中央両面タイプあらゆる方向からの通行客にアピールでき、足を止めるきっかけを作る。
壁・柱を背にする場所片面タイプ設置場所が限られている場合に。コストを抑えつつ情報を発信。

記者会見やインタビューの背景ボードとして

記者会見やWebセミナー、インタビュー動画の撮影などで使用される背景ボード(バックパネル)としては、基本的に片面タイプのポップアップスタンドで十分な場合がほとんどです。

カメラは一方向から被写体と背景を撮影するため、裏面が映ることはありません。そのため、両面印刷にするメリットは少なく、コストを抑えられる片面タイプが合理的な選択となります。

市松模様に企業ロゴや商品ロゴを配置する定番のデザインも、片面印刷でその役割を十分に果たします。ただし、会場のレイアウト上、裏側が見えてしまう特殊なケースや、背景を反転させて2つの用途で使い分けたい場合などは、両面タイプも選択肢に入ります。

主な用途おすすめタイプワンポイント
記者会見・Web配信・インタビュー片面タイプ撮影では裏面が見えないため、コストを最優先するのが一般的。
特殊な会場レイアウト・2WAY利用両面タイプ裏面が見える場合や、背景を使い分ける場合に限定して検討。

Q&A|両面のポップアップスタンドに関するよくある質問

両面印刷だと納期は長くなりますか?

はい、片面印刷に比べて納期が長くなる傾向があります。一般的には、通常の納期に加えて1〜3営業日ほど多くかかると考えておくと良いでしょう。

イベントなど使用する日程が決まっている場合は、余裕を持ったスケジュールで印刷会社や制作業者へ発注することが重要です。お急ぎの場合は、特急対応が可能な業者もありますので、発注前に必ず納期を確認しましょう。

両面ポップアップスタンドだと裏側の印刷が透けませんか?

適切なメディア(幕・生地)を選べば、裏側の印刷が透けて見える心配はほとんどありません。

両面印刷を前提としたポップアップスタンドには、光を通しにくい「遮光性」の高い専用メディアが使用されるのが一般的で、この遮光メディアが照明や自然光が当たっても裏側のデザインが透ける「裏写り」を防ぎます。

もし不安な場合は、事前に生地サンプルを取り寄せて、透け具合をご自身の目で確認することをおすすめします。

まとめ

両面ポップアップスタンドは、360度からの視認性が得られるため、展示会や商業施設での集客力アップに大きく貢献します。一方で、価格や重量、デザイン制作の負担といった課題も伴います。結論として「どちらを選ぶべきか」は、設置場所や目的によって変わります。人通りの多い場所や空間の仕切りとして活用するなら両面タイプ、壁際や撮影用の背景として使うなら片面タイプが合理的です。

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