「フライングバナーを使いたいけれど、形の違いがよくわからない……」そんなふうに感じたことはありませんか?実は、ティアドロップ型やナイフ型といった形状の違いによって、見た目の印象や伝えられる情報量、さらには設置に適したシーンまで変わってきます。
本記事では、それぞれの特徴を丁寧に比較しながら、使用シーン別におすすめの形もご紹介します。あなたの目的にぴったり合った一枚を選ぶためのヒントになれば幸いです。

まずは知っておきたい!フライングバナーの代表的な2つの形
まずは、フライングバナー選びの基本となる代表的な2つの形とその特徴を理解しましょう。
しずく型が特徴的な「ティアドロップ(涙型)」
ティアドロップ型は、その名の通り涙やしずくのような丸みを帯びた曲線的なフォルムが特徴です。ポール全体がカーブを描く構造になっており、風を受けてもバナー生地がポールに巻き付きにくく、デザインが常に見えやすいという利点があります。スタイリッシュでおしゃれな印象を与えるため、カフェやアパレルショップ、美容室など、ブランドイメージを重視する店舗の看板としても人気です。
広告面が広い「ナイフ型」
ナイフ型は、スウィングバナーとも呼ばれ、刃物のようにシャープで縦に長い形状が特徴です。ティアドロップ型に比べて直線的な部分が多いため、広告として印刷できる面積を広く確保できます。高さがあるため遠くからでも視認性が高く、ロードサイドの店舗や広いイベント会場でも効果的にアピールすることが可能です。スタイリッシュさと情報量の多さを両立させたい場合におすすめの形です。
【徹底比較】フライングバナーの形ごとのメリット・デメリット
フライングバナーを選ぶ上で重要なのが、代表的な「ティアドロップ型」と「ナイフ型」の特性を理解することです。ここでは、それぞれの形のメリットとデメリットを詳しく比較します。
ティアドロップ(涙型)のメリットとデメリット
しずくのような丸いフォルムが目を引くティアドロップ型は、そのデザイン性の高さから多くのシーンで人気があります。メリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。
メリット デザイン性が高くおしゃれ
ティアドロップ型の最大のメリットは、そのスタイリッシュな外観です。曲線的で柔らかなフォルムは、カフェやアパレルショップ、美容室、住宅展示場といった、お店やブランドの雰囲気を大切にしたい場合に最適です。周囲の景観とも調和しやすく、洗練された印象を与えてアイキャッチ効果を高めます。
デメリット 印刷できる面積が限られる
特徴的な形状ゆえのデメリットとして、印刷できる面積がナイフ型よりも狭くなる点が挙げられます。特に上部が細くカーブしているため、長い文字列や多くの情報を詰め込むのには不向きです。伝えたい情報を絞り込み、ロゴやシンボルマーク、短いキャッチコピーなどを効果的に配置するデザインが求められます。
ナイフ型のメリットとデメリット
縦長のスマートな形状が特徴のナイフ型は、その視認性の高さからイベント会場やロードサイドで活躍します。具体的なメリットとデメリットを確認しましょう。
メリット 縦長で遠くからでも目立つ
ナイフ型の大きなメリットは、広告面を広く確保できることです。長方形に近い形状のため、商品写真やサービス内容、価格といった多くの情報を盛り込むことが可能です。また、高さがあるため、人混みの中でも埋もれにくく、遠くからでも認知されやすいのが強みです。イベント名や企業名を大きく表示させたい場合に特に効果を発揮します。
デメリット 風で文字が読みにくくなる場合がある
ナイフ型は風を受けて回転する構造上、風が強い日にはバナーがはためきすぎて、表示されている文字やデザインが読みにくくなることがあります。風の影響を完全に防ぐことは難しいため、常に一定の視認性を確保したい場合には注意が必要です。風が頻繁に吹く場所での常設を考える際は、この点を考慮する必要があります。
設置場所や目的で選ぶ!シーン別おすすめのフライングバナーの形
フライングバナーは、設置する場所や目的によって最適な形が異なります。ティアドロップ型とナイフ型、それぞれの特徴を活かせるシーンはどこなのか、具体的な活用例を交えてご紹介します。
店舗前や歩道でのアイキャッチにはこの形
通行量の多い店舗前や歩道では、いかにして人々の視線を引きつけ、お店の存在に気づいてもらうかが重要です。スペースが限られていることも多いため、周囲の景観や雰囲気に合わせたデザイン性も求められます。
おすすめの形 | 選ぶポイント | こんなお店におすすめ |
ティアドロップ型 | 丸みを帯びた形状がおしゃれな雰囲気を演出し、圧迫感が少ないのが特徴です。カフェや美容室など、お店の世界観を大切にしたい場合に最適です。 | カフェ、アパレルショップ、雑貨店、美容室、エステサロン |
ナイフ型 | 縦長の形状が遠くからでも目立ち、通行人の視線を効果的に集めます。「SALE」や「ランチ営業中」など、特定の情報を強くアピールしたい場合に活躍します。 | ラーメン店、定食屋、ドラッグストア、不動産会社の物件案内 |
展示会や屋内イベントで注目を集める形
数多くのブースが立ち並ぶ展示会や屋内イベント会場では、他のブースに埋もれず、自社の存在を効果的にアピールする必要があります。高さやデザイン性を活用して、来場者の興味を惹きつけましょう。
おすすめの形 | 選ぶポイント | こんなイベントにおすすめ |
ナイフ型 | 縦に高さを出せるため、密集したブースの中でも頭一つ抜けて目立たせることができます。企業ロゴやキャッチコピーを大きく配置し、遠くの来場者にもアピールできます。 | 合同企業説明会、大規模な製品展示会、商談会 |
ティアドロップ型 | ユニークな形状とデザイン性の高さで、ブース全体のコンセプトに統一感を持たせることができます。クリエイティブな展示や、ブランドイメージを重視する際に効果的です。 | デザインフェスタ、ハンドメイド作品展、アートイベント |
スポーツ応援や屋外フェスで活躍する形
広大な敷地で行われるスポーツイベントや音楽フェスでは、遠くからでもはっきりと見える視認性と、屋外の風に対応できる安定性が求められます。ダイナミックな動きで会場の熱気を高める役割も果たします。
おすすめの形 | 選ぶポイント | こんなシーンにおすすめ |
ナイフ型 | 高さがあるため、広い会場でもチーム名やアーティスト名をしっかりアピールできます。風になびく様子が躍動感を生み、応援やイベントの雰囲気を盛り上げます。 | サッカーやラグビーの応援、マラソン大会のコース案内、音楽フェス |
ティアドロップ型 | 風を受けて回転してもデザインが崩れにくい構造で、安定性に優れています。チームカラーやロゴをスタイリッシュに見せたい場合に適しています。 | モータースポーツ、ビーチスポーツ、ゴルフコンペの会場装飾 |
キッチンカーや移動販売に最適な形
出店場所が日々変わるキッチンカーや移動販売では、設置や撤収の手軽さが重要です。また、限られたスペースでメニューやお店の魅力を瞬時に伝えるアイキャッチとしての役割も欠かせません。
おすすめの形 | 選ぶポイント | こんな移動販売におすすめ |
ティアドロップ型 | コンパクトで設置しやすく、車の横に置いても邪魔になりにくいサイズ感です。可愛らしいフォルムは、クレープやタピオカドリンクなど、スイーツ系のキッチンカーと相性抜群です。 | スイーツ、ドリンク、パン、オーガニック野菜の販売 |
ナイフ型 | 縦長のスペースを活かして、主力メニューや価格を分かりやすく表示できます。「本日のランチ」など、情報を絞ってアピールしたい場合に効果的です。 | お弁当、カレー、ケバブ、唐揚げなどフード系の販売 |
Q&A|フライングバナーの形に関するよくある質問
フライングバナーの形を選ぶ際に、多くの方が疑問に思う点についてお答えします。コストや素材、設置の手間など、気になるポイントを解消しましょう。
コスパがいいのはティアドロップ型とナイフ型どっちですか?
コストパフォーマンスは、単なる本体価格だけでなく「設置目的をどれだけ達成できるか」で判断することが重要です。どちらの形が優れているかは、用途や重視するポイントによって異なります。
一般的に、同じ高さの場合、ナイフ型の方が生地の面積が広くなるため、ティアドロップ型よりも価格がやや高くなる傾向にあります。しかし、その分多くの情報を掲載でき、遠くからの視認性も高まります。
それぞれの特徴を以下の表にまとめましたので、ご自身の目的と照らし合わせて最適な形をお選びください。
比較項目 | ティアドロップ型 | ナイフ型 |
価格傾向 | 比較的安価な傾向 | 生地面積が広いため比較的高価な傾向 |
デザイン性 | 曲線的でデザイン性が高い | シャープでスタンダードな印象 |
広告面積 | 限られる | 広く確保できる |
初期費用を抑えたい場合や、ブランドイメージを重視する場合はティアドロップ型が、訴求力や情報量を重視する場合はナイフ型が、結果的により高いコストパフォーマンスを発揮するといえるでしょう。
フライングバナーにはどんな生地がおすすめですか?
フライングバナーの生地には、薄手で軽量な「ポンジ」というポリエステル系の素材が最も一般的に使用されています。
ポンジ生地は、インクが裏側まで浸透しやすい「裏抜け」が良いという特徴があります。そのため、片面印刷でも裏側からデザインがある程度視認でき、風でバナーが回転しても訴求力を維持できます。また、しなやかで風によくなびくため、動きが出て人の目を引きつけやすいというメリットもあります。価格も比較的安価なため、短期イベントや定期的にデザインを交換する用途に最適です。ほとんどのフライングバナーは、このポンジ生地で作られていると考えてよいでしょう。
もし、常設利用でより高い耐久性を求める場合は、ポンジより厚手で丈夫な「トロマット」という生地を選択できる場合もあります。ただし、重量が増し、風になびきにくくなるため、フライングバナー特有の動きは失われがちです。特別な要望がない限りは、標準のポンジ生地で十分な効果が期待できます。
形によって設置にかかる時間や手間は違いますか?
いいえ、ティアドロップ型とナイフ型で、設置にかかる時間や手間に大きな違いはほとんどありません。
どちらの形も、基本的な構造は同じです。分割されたポールを組み立てて1本のしなるポールにし、そのポールに袋状に縫製されたバナー生地を通していきます。最後に、ポールの先端を生地のポケットに差し込み、生地に張り(テンション)を持たせてからスタンドに差し込む、という手順で完成します。
この一連の作業は非常にシンプルで、工具なども必要ありません。初めての方でも説明書を見ながら5分から10分程度で簡単に組み立てることができます。サイズが大きくなればその分作業スペースが必要になりますが、形の違いによる難易度の差はないため、設置の手間を心配して形を選ぶ必要はありません。
まとめ
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