アドマクを運営している株式会社ジーエルは商店街のフラッグ制作から
始まった会社です。なので商店街フラッグには強い思い入れがあります。
どこへ旅行してもフラッグを見てしまうのは職業病です。
フラッグは商店街の方やデザイナーなど色々な方の想いが詰まっているので
、この記事を読んだ方は外出するときに少しでも意識して見てもらえると嬉しいです。
また、これからフラッグを作る商店街様、新しく作る商店街様の参考になればと思い
この記事を書くことにしました。
まず、商店街の街路灯にはフラッグ設置できるようになっている場合が多いです。
なので各々の商店街では個性豊かなフラッグを掲出して町を明るく飾っています。
東京都では今はオリンピック・パラリンピックのフラッグが飾られているので、東京の方はイメージしやすいかもしれません。
商店街フラッグは【イベント用】【商店街オリジナル(常設)】【広告】に分かれます。
イベント用はお祭りなどの短期の仕様が多く、何もイベントが無い時などは常設用のフラッグが付けてあることが多いです。または所属している自治体の統一したフラッグ等の場合もあります。
商店街フラッグの多くは補助金によって作られたりもしますが、
【広告】に関してはスポンサーがお金を払い商店街に広告フラッグを掲出します。
東京都のフラッグ広告については下記のような説明があります。
平成22年度より正式に認可された商店街の街路灯に広告フラッグを掲出する都内に約1,800存在する商店街から
広告主様が希望する(想定するターゲットが集まる)エリアを任意に選択し掲出することができるターゲティングメディアです。
宣伝の対象となるセグメント(年齢や性別など)を絞り込むことができる新しい広告媒体です。
商店街を広告媒体にするというのはまだまだ知られていないかもしれません。
でも仮に10万部の雑誌に広告を出すのと、1日10万人が通る商店街に広告を出すのはどちらが良いでしょう?
もし広告出稿をお考えの場合はご相談ください。
続いて商店街フラッグに使われる生地ですが大まかに分けて3種類の生地で作られていることが多いです。
遮光ターポリン・遮光スエード・テトロンポンジの3種類です。
街路灯に付けるので「両面印刷」or「両側から視認できる」ことが条件になります。
遮光ターポリンは汚れにくく丈夫でいて安価なので一番使われているかもしれません。ただし、生地の縁などが反りやすいです。
弊社では使用期間に応じて薄手か厚手かを使い分けています。
遮光スエードはしなやかな生地で高級感があります。風にも綺麗に揺れるので見栄えはダントツに良いです。さらに丈夫なので強度にも優れています。
テトロンポンジは両面印刷ではありませんが、裏側に綺麗に透けるので両面から視認可能です。
ただし、裏透けしているだけなので複雑なデザインや文字にすると読めなくなってしまいます・・。
それを踏まえても安いのでコスト重視の場合は採用されています。
※のぼり旗と同じ生地なので、同じ透け具合になります。
とは言え初めて作る場合や、業者を変更する場合は悩みますよね。
そんな場合はこんな感じで考えてみて下さい。
短期のイベント用のフラッグ⇒薄手遮光ターポリン or テトロンポンジ
長期的に掲出だけど出来るだけ安く作りたい⇒厚手遮光ターポリン
見た目重視・中長期の掲出⇒遮光スエード
個人的には遮光スエード推しです。
しかもアドマクなら遮光スエードもかなり安く作れるのでお勧めです!
あと商店街フラッグを作る際に大事なポイントがいくつかあります。
基本的に上部はパイプ縫込みでハトメを2箇所付ける事が多いです。
しかし、最近はハトメは付けないでカッター等で少しだけ切り込みを入れて結束バンド(インシュロック)で設置する事も増えてきています。
←従来の上部にハトメ
←最近よく見るハトメ無しスタイル
現場での穴あけが面倒ですが、仕上がりはハトメを開けるより断然綺麗です。
ハトメによって生地が吊られる事もありません。
そして一番負荷のかかる横の柱に結ぶためのハトメ。ここで結ぶロープを「振れ止め」と呼びますが
振れ止め用のハトメには三角補強を入れて制作することをお勧めします。
そして肝心な設置方法についてです。
上部は結束バンド(インシュロック)を使用する方法がオーソドックスです。
ただし!!たま~に白い室内用の結束バンドで設置されているフラッグを見かけます。
これ、短期ならまだしも中長期だと劣化して外れる可能性があります。
耐候性の黒い結束バンドというのがあるので、ちゃんと適したものを使いましょう。
長さはいりませんが、長さ×太さは比例するのである程度太い結束バンドを使用しましょう。
もしくは2本で設置するなど落下を防ぐよう注意して設置して下さい。
対候性結束バンド(インシュロック)
個人的にはハトメを付けてカラビナで設置するのもオススメです!
ロープも実はいろんな種類があります。
「太さ」「材質」「打ち方」によって強度が決まります。
強くなるにつれて価格も上がりますが、ケチって安いのを使うと直ぐに切れてしまい
二度手間・二度購入の「安物買いの銭失い」になってしまうのでご注意ください。
あとは設置のしやすさで小道具を使うのかどうか、予算によっても変わってきます。
本数が多くて商店街のスタッフさん自ら設置する場合等は効率の良いやり方を模索していく必要があります。
高所作業になりますのでくれぐれも事故等にご注意して作業して下さい。
東京近郊でしたら当社でお取引している設置屋さんに依頼する事も可能ですので、
制作と併せてご相談ください♪