フライングバナーの価格がよくわからず、選び方に迷っていませんか?結論から言うとポールやスタンドが付いた一般的なセットであれば、1万円台から購入できるものもあります。
この記事では、生地や印刷の仕様ごとの価格差や、サイズごとの相場、利用シーンに合わせた選び方をわかりやすくご紹介します。また、コストを抑えるコツなども解説していますので、フライングバナー選びで後悔したくない方はぜひ最後までご覧ください。

どこにお金がかかる?フライングバナーの費用内訳とは
使用する生地・ポール素材で変わる耐久性とコスト
フライングバナーの本体である「生地」と、それを支える「ポール」は、見た目の印象だけでなく、耐久性と価格を左右する重要な要素です。屋外での長期利用を想定するのか、屋内イベントでの短期利用なのかによって、選ぶべき素材は変わってきます。
生地で最も一般的に使用されるのは「ポンジ」です。薄手で軽く、インクの裏抜けが良いため、片面印刷でも裏側からデザインがある程度視認できるのが特徴です。比較的安価なため、コストを抑えたい場合に適しています。一方、より高い耐久性や発色を求める場合は、厚手で丈夫な「トロマット」などの生地も選択肢となりますが、その分コストは上がります。
サイズごとの価格目安|S・M・Lでどのくらい違う?
フライングバナーの価格は、サイズが大きくなるほど高くなります。これは、使用する生地の面積とポールの長さが増えるため、材料費が直接的に上昇するからです。
具体的な価格差は業者によって異なりますが、Sサイズを基準とした場合、Mサイズは生地の使用量が約1.5倍、ポールの長さが約1.3倍になり、価格も1.2~1.5倍程度に上がる傾向があります。さらにLサイズになると、価格はおおよそ1.5~2倍程度となります。こうした違いをふまえ、予算や設置場所に合ったサイズを選ぶことが大切です。
印刷方法の違い|片面印刷と両面印刷のコスト比較
フライングバナーの印刷方法は、主に「片面印刷」と「両面印刷」の2種類があり、どちらを選ぶかによって費用が大きく変動します。それぞれの特徴を理解し、用途に合った方法を選びましょう。
まず片面印刷は、「裏抜け」により裏面からもデザインが反転し、透けて見えるのが特徴です。費用が比較的安く、コストを優先したい方や、ロゴやシンプルなイラストなどで裏面からの見た目をあまり気にしない場合に向いています。
一方、両面印刷は、表用と裏用の2枚の生地の間に遮光性のあるシートを挟み込んで縫製する方式です。これにより、両面それぞれに異なるデザインをはっきりと表示することができます。費用は片面印刷に比べて1.5倍〜2倍ほど高くなる傾向がありますが、両側から人が見る場所に設置する場合や、片面にロゴ、もう片面に営業時間など異なる情報を載せたいといったケースでは非常に効果的です。
注文する本数とスタンドなど付属品の種類
フライングバナーの最終的な価格は、注文する本数や、設置に必要なスタンド(ベース)などの付属品によっても変わります。特に、複数本の設置を検討している場合は、ボリュームディスカウントが適用されることが多いため、1本あたりの単価を抑えることが可能です。
また、バナーを自立させるためのスタンド(ベース)は、設置環境に合わせて選ぶ必要があります。主な種類と特徴は以下の通りです。
- 注水式タンク:水や砂を入れて重りにするタイプ。安定性が高く、屋外での使用に最も一般的です。
- スチールベース(十字型):折りたたみ可能で屋内に適しています。屋外で使う場合は重りを乗せる必要があります。
- ペグ(杭):地面に直接打ち込むタイプ。芝生や土のグラウンドなど、地面が柔らかい場所での使用に限定されます。
これらのスタンドは、バナーとセットで販売されている場合もあれば、別売りで選択できる場合もあります。スタンドの種類によって数千円から1万円以上の価格差が生じることもあるため、注文時には必ず確認しましょう。
フライングバナーの価格相場はいくら?サイズ・仕様別に解説
フライングバナーの価格は、サイズや仕様によって大きく変動します。ここでは、全体的な価格帯から、サイズ別・仕様別の具体的な費用目安までを詳しく解説します。
フライングバナーの価格帯まとめ|最低いくら・上限はどこまで?
フライングバナーの価格は、最もシンプルな仕様であれば1本10,000円前後から購入可能です。一方で、大型サイズや両面印刷、高耐久の素材や付属品を選ぶと、1本あたり50,000円以上になることもあります。一般的な用途であれば、1本あたり15,000円~30,000円程度がボリュームゾーンと言えるでしょう。
価格を左右する主な要素は「サイズ」「印刷仕様」「付属品」の3つです。以下に、価格帯ごとの一般的な仕様をまとめました。
価格帯 | 一般的な仕様の例 |
低価格帯(約8,000円~15,000円) | Sサイズ、片面印刷、屋内用のシンプルなクロススタンド付きセットなど。短期イベントや屋内での利用に適しています。 |
中価格帯(約15,000円~30,000円) | Mサイズ、片面または両面印刷、注水タンクなど屋外でも安定するスタンド付き。最も選ばれることが多い価格帯です。 |
高価格帯(約30,000円~) | Lサイズ、両面印刷、防炎加工などのオプション付き、高耐久のポールやベースを選択した場合。常設や悪天候下での使用を想定した仕様です。 |
サイズ別の価格相場|S・M・Lでどれくらい違う?
フライングバナーはサイズが大きくなるほど、使用する生地やポールの量が増えるため価格が上がります。一般的にS・M・Lの3サイズ展開が多く、それぞれの価格相場は以下の通りです。設置スペースや視認性を考慮して最適なサイズを選びましょう。
サイズ | 一般的な寸法(高さ) | 価格相場(バナー本体+ポール) |
Sサイズ | 約2,000mm~2,500mm | 約8,000円~18,000円 |
Mサイズ | 約3,000mm~3,500mm | 約12,000円~25,000円 |
Lサイズ | 約4,000mm~5,000mm | 約18,000円~35,000円 |
※上記はポールとセットの場合の目安です。スタンド(ベース)は別途料金となる場合があります。
仕様別の費用目安|印刷方法・ベース・加工オプション
基本のサイズに加えて、印刷方法やスタンドの種類、追加の加工オプションによっても価格は変動します。用途に合わせて必要な仕様を選びましょう。
印刷方法
印刷は「片面印刷」と「両面印刷」から選べます。片面印刷は裏面にデザインが透けて見えますが、コストを抑えられるのがメリットです。両面印刷は、間に遮光生地を挟むことで裏写りせず、両面から鮮明なデザインが見えるため訴求力が高まります。価格は片面印刷に比べて1.5倍~2倍程度になるのが一般的です。
ベース(スタンド)
バナーを支えるベース(スタンド)は設置場所に合わせて選びます。種類によって価格や安定性が異なります。
ベースの種類 | 特徴 | 価格目安(追加料金) |
クロスベース | 十字型のシンプルなスタンド。主に屋内で使用。軽量で持ち運びやすい。 | セットに標準付属 or 約2,000円~ |
注水タンクベース | 水や砂を入れて重りにするタイプ。屋外でも安定感があり、最も一般的。 | 約4,000円~8,000円 |
スパイクベース | 地面(土や芝生)に直接突き刺して固定するタイプ。スポーツイベントなどで使用。 | 約3,000円~6,000円 |
加工オプション
より長く、安全に使うためのオプション加工もあります。商業施設や展示会場など、場所によっては防炎加工が必須の場合もあるため、事前に確認が必要です。
- 防炎加工:火が燃え移りにくくする加工。1枚あたり約1,000円~3,000円の追加料金が目安です。
- 撥水加工:雨や汚れを弾きやすくする加工。屋外での長期利用におすすめです。
用途別に見る!おすすめフライングバナーの選び方と予算の目安
フライングバナーは、用途によって最適なサイズや仕様は異なります。ここでは「飲食店」「展示会」「屋外イベント」といった具体的なシーン別に、おすすめのフライングバナーの選び方と予算の目安を解説します。
飲食店・キッチンカー向け|メニュー表示や目印に最適なタイプと予算
店舗前や歩道沿いに設置する飲食店やキッチンカーでは、通行人の足を止め、お店の存在や魅力を伝えることが重要です。コンパクトで扱いやすく、かつ情報をしっかり伝えられる仕様が選ばれています。
おすすめは、歩行者の視線の高さに訴求面がくるSサイズまたはMサイズです。どちらの方向から来るお客様にもアピールできるよう、両面印刷を選ぶとより効果的です。移動や設置のしやすさを考えると、ベースは安定感のある注水式ウェイトが最適でしょう。
項目 | おすすめの仕様 | 予算目安(セット価格) |
形状 | スウィングバナー(ティアドロップ型) | 約15,000円~30,000円 |
サイズ | Sサイズ or Mサイズ | |
印刷 | 両面印刷 | |
ベース | 注水式ウェイト |
企業ブース・展示会向け|ブランド訴求に強いバナーと価格帯
多くの企業が出展する展示会や合同説明会では、まず自社ブースを見つけてもらうことが最初のステップです。遠くからでも視認できる高さと、ブランドイメージを的確に伝えるデザイン性が求められます。
会場内でよく映えるのは、高さのあるLサイズのPバナー(セイル型)です。企業ロゴやコーポレートカラーを美しく表現できる、発色の良い昇華転写印刷がおすすめです。屋内での使用がメインとなるため、足元がすっきり見える十字スタンドやプレート型のベースを選ぶと、ブース全体のデザイン性を損ないません。
項目 | おすすめの仕様 | 予算目安(セット価格) |
形状 | Pバナー(セイル型) | 約20,000円~45,000円 |
サイズ | Lサイズ | |
印刷 | 両面印刷(昇華転写) | |
ベース | 十字スタンド or プレートベース |
スポーツ・屋外イベント向け|動きのある会場で映えるタイプと相場感
マラソン大会や音楽フェス、地域の祭りといった屋外イベントでは、会場の雰囲気作りや誘導サインとしてフライングバナーが活躍します。風を受けてダイナミックになびく姿は、イベントの躍動感を演出し、会場を華やかに彩ります。
風の影響を受けやすい屋外では、耐久性の高い生地や、風を逃がすメッシュ素材の選択が重要です。地面に直接打ち込めるペグ(スパイク)タイプや、どっしりとした大型の注水式ウェイトなど、設置場所に合わせた頑丈なベースを選びましょう。複数本を並べて設置することで、より一体感のある空間を演出できます。
項目 | おすすめの仕様 | 予算目安(セット価格) |
形状 | Pバナー(セイル型) | 約18,000円~40,000円 |
サイズ | Mサイズ or Lサイズ | |
生地 | 耐久性の高いポンジ or メッシュ生地 | |
ベース | ペグ(スパイク) or 大型注水式ウェイト |
初めて導入する方向け|迷ったときに選ばれている定番仕様と価格感
どのタイプを選べば良いか迷ってしまう場合は、まず最も汎用性が高い定番の組み合わせから検討するのがおすすめです。大きな失敗がなく、様々なシーンで活用できるため、初めてフライングバナーを導入する方に特に選ばれています。
定番仕様は、屋内外問わず使いやすい「Mサイズ」、訴求力の高い「両面印刷」、安定感と持ち運びやすさを両立した「注水式ウェイト」の組み合わせです。このセットであれば、約18,000円~35,000円程度の価格帯で高品質なフライングバナーを導入することが可能です。
知らないと損する?フライングバナーの価格を安く抑えるコツ
フライングバナーは工夫次第で価格を大きく抑えることが可能です。ここでは、品質を落とさずにコストを削減するための4つの具体的なコツをご紹介します。
ポールやスタンド付きのセット商品を選ぶ
フライングバナーを初めて導入する場合、バナー生地(帆)だけでなく、ポールやスタンド(ベース)、収納バッグがすべて揃ったセット商品を選ぶのが最も経済的です。個別に購入するよりも割安な価格設定になっていることが多く、付属品の買い忘れを防ぐメリットもあります。特に「初回導入セット」や「スターターキット」といった名称で販売されている商品は、必要なものが一式揃っているため、届いてすぐに使用でき、手間とコストの両方を削減できます。
複数社から見積もりを取って価格を比較する
フライングバナーの価格は、依頼する印刷会社によって大きく異なります。最低でも2〜3社から見積もりを取り、価格を比較検討しましょう。その際、単純な商品代金だけでなく、送料やデザイン制作費、納期など、総額でいくらかかるのかを確認することが重要です。下記の表を参考に、各社の条件を比較してみてください。
比較項目 | チェックポイント |
商品代金 | バナー本体、ポール、スタンドなどを含んだ価格か |
送料 | 全国一律か、地域別か。一定金額以上の注文で無料になるか |
オプション料金 | 両面印刷や特殊加工の追加料金はいくらか |
デザイン制作費 | 自分でデータ入稿する場合と、デザインを依頼する場合の料金差 |
納期 | 希望日までに届くか。短納期オプションの有無と料金 |
支払い手数料 | 代引きや銀行振込の手数料はかかるか |
セールやキャンペーンを利用する
多くの印刷通販サイトでは、季節ごとや決算期などにセールや割引キャンペーンを実施しています。特定の仕様のフライングバナーが割引価格になったり、複数本注文することで割引率が上がったりすることがあります。急ぎでなければ、こうしたキャンペーンのタイミングを狙って注文するのも賢い方法です。公式サイトやメールマガジンを定期的にチェックし、お得な情報を見逃さないようにしましょう。
デザインデータは自分で用意する
フライングバナーの費用の中で、意外と大きな割合を占めるのがデザイン制作費です。専門のデザイナーに依頼すると数万円の追加費用がかかることもあります。もしIllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトが使えるなら、自分でデザインデータを作成し、「完全データ入稿」で注文することで、この費用を完全にカットできます。
多くの印刷会社では、規定のサイズや形式に合わせた専用のテンプレートを用意しています。このテンプレートをダウンロードして活用すれば、規格に合ったデータが作りやすくなるため、デザインに自信がない方でも挑戦しやすくなります。
まとめ
アドマクではオリジナル横断幕・懸垂幕・垂れ幕のデザイン制作を承っております。ご利用用途やサイズから費用を自動見積もりをすることもできますので、ぜひご確認ください!
